米PTC(マサチューセッツ州、Richard Harrison CEO)は、製品開発の金型加工、高精度サーフェス加工領域の機能拡充を図って、英国ケンブリッジに拠点を置く高速加工CAMソフト開発のNC Graphics(Cambridge)社を買収した。5月17日、東京で開催したPTC World2007の席上で発表した。
アジア太平洋市場を意識
Brian Shepherd シニアVP(製品開発担当)によれば、同社の買収はこれまでPro/ENGINEERで提供してきた機械加工の領域で、NC工作製品の操作性の改善と拡張を狙ったもの。NC GraphicsはCNCを活用した高速ツールパス作成の切削ツール・ソリューションDEPOCAMを提供しているが、買収後は製品ブランドをPro/TOOLMAKERに変更する。
今後の製品展開の方向性としては、高速5軸加工対応のソフトウエア技術を充実し、超高速加工、金型メーカーのプロセス自動化への組込み、自動削り残し認識など機能を拡張する。また、64ビット対応による大規模モデル処理に加え、Pro/ENGINEERのCADモデルとの親和性を提供し、Pro/TOOLMAKERで生成したツールパスをWindchillで管理することで、PTCの製品開発システムであるPDS対応を進める計画だ。
今回のCAMの買収は特に「アジア太平洋地域市場を意識した決断」(Shepherd シニアVP)といい、日本、中国をはじめアジアでの金型産業へのアプローチを強化したい考えだ。