iPhoneの部材コストは、販売価格に比べてかなり安い
人気コンピュータ・メーカー米Apple社の新製品iPhoneの部材コストを見積もった結果、同社はiPhoneにより大きな利益を得るという可能性が明らかになった。
市場調査会社の米iSuppli社は、iPhoneの製造原価を4Gバイト版で約245.83ドル、8Gバイト版で280.83ドルと見積もった。Apple社は、4Gバイト版を499ドル、8Gバイト版を599ドルで販売する。
「この査定額から考えると、販売価格は非常に高く設定されているようだ」と、iSuppli社のシニア・ディレクターのEric Pratt氏は語る。「Apple社がターゲットとしているのは市場の1%だ。つまり、iPhoneを所有することで得られる神秘的な雰囲気やステータスのためなら、そのような金額でも喜んで払う層だ」
iPhoneの需要は大きいと予測されている。というのも、人気の音楽プレーヤーiPodにGSM通信機能を組み合わせているからだ。iSuppli社では、4Gバイト版iPhoneが持つiPod機能は68.60ドル、8Gバイト版では103.60ドルと価格を見積もっている。プリント基板、ディスプレイ、GSM通信機能、バッテリが残りの価格を占める。
iSuppli社はiPhoneを実際に分解したわけではないが、携帯電話やiPodなどの携帯機器を分解した経験から、iPhoneの価格を見積もった。「現在入手可能な情報に基づいて、かなり高い精度で価格の査定ができた」とPratt氏。「これまで多くのApple社製品を見てきたので、資材納入元については十分に調べがついている」
Apple社は、iPhoneについてのコメントを避けている。しかし、同社はiPhoneについて、iPodにワイドスクリーンを搭載し、ビジュアル・ボイスメールや、指で触れることで操作するマルチタッチ・ディスプレイなどの機能を採用した製品であることを明かしている。Apple社によると、iPhoneには3軸加速度センサーや環境光センサーなどの高度なセンサーを使用しているという。
Pratt氏は、「ディスプレイとソフトウエアが課題となるだろうが、Apple社にとってはさほど大きな問題ではない」と述べる。
(Charles J. Murray、エレクトロニクス担当シニア・テクニカル・エディター)