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2007年7月

SOFTWARE
Altair、グリッドコンピューティングをオンデマンドに

 Altair Engineering社(米国ミシガン州)は、グリッドコンピューティングを実現するワークロード管理ソリューション「PBS(Portable Batch System)Professional」の新たなライセンスモデルを開発した。従来のライセンスモデルでは、ユーザーはあらかじめ購入したライセンスをホストID登録したコンピュータでしか使えなかったが、新たなライセンスモデルでは、ネットワーク上にあるどのコンピュータでもオンデマンドで使えるようになる。つまり、グリッドネットワークを必要に応じて柔軟に運用していくことが可能になる。同ライセンスモデルはPBS Professional 9.0と連携して、6月中にリリースされる予定。ライセンス価格体系は使用するコア数×コア1個の単価で算出される。日本では年間ライセンスの場合の単価は1,650円である。永久ライセンスの場合は4,950円。
 同社日本法人、アルテアエンジニアリングのビジネス開発部、中村ひろみ部長は、「コンピュータにマルチコアが搭載されるようになり、ソケットの中でコア数が増えるが、動かすアプリケーションがコアを効率的に全部使いこなしていくのかということに関して、ユーザーは今後マルチコアをどう採用していくべきかということを考えている」と言う。同社はこの新しいライセンスモデルにより、このような問題に対応していく。

 


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Altair Engineering社PBS GridWorksビジネスユニット担当、Michael M. Humphrey副社長

ジョブの交通整理
 PBS Professionalは、社内にあるすべてのコンピューティングリソースの負荷状況を監視し、各種解析などのジョブをスケジューリングし、マルチコアベースのクラスタコンピュータの負荷環境が常に最適となるようにジョブの投入を行う。使用されていないCPUを有効活用し、既存コンピュータリソースの稼働率を上げる。ユーザーは、すべてのジョブをPBS Professionalに投入するだけでよい。それらのジョブは、すべての社内リソースの中からもっとも早く利用可能となったコンピュータに自動的に投入される。
 同社PBS GridWorksビジネスユニット担当、Michael M. Humphrey副社長は「PBSにより、顧客が持つ既存のソフトウエア、ソフトウエアライセンス、ハードウエアをより効率的に利用できるようになる」と言う。「たとえば、複数の人がそれぞれ20種の解析を実行する場合、PBSはそれらの解析を、複数のコンピュータ全体に分配し、短時間で完了することができる」

日本での展開
 Humphrey副社長は日本市場に対して次のように語っている。「我々は、日本で10年ビジネスをしており、2004年からPBSのビジネスを行っている。世界規模のリセラーだけでなく、多くの日本市場に特化したリセラーとの関係も築いてきた。直販もするが、これらのリセラーを通しても、日本の顧客に製品を提供している。CAEソフトウエアアプリケーションのツールセットHyperWorksの販売およびサポートで築いてきた既存の信頼関係から、顧客にPBSを紹介している。」同社製品は、日本でも米国と同様、政府機関や大学の研究分野で使われている。
 同副社長によると、政府機関は価格に敏感であり、実際はフリーウエアソリューションよりもPBS Professionalを使うほうが安上がりだと説得するには少し時間がかかるという。「実例を挙げると、フリーウエアのOpen PBSを使っていた顧客は以前約2,000ノードのデータセンターに3人のシステム管理者をつけていたが、PBS Professionalに移行したあとは、1人のシステム管理者で済むようになった」(Humphrey副社長)。

PBS Professionalのターゲット
 アルテアの顧客数は3,000以上、ここ2年間の同社全体の成長率は二桁だった。PBS Professionalのターゲットは自動車産業や航空宇宙産業、部品メーカーなど製造業、政府や大学などの研究機関。同社は今後、同社製品をさらに電子設計自動化(Electronic Design Automation:EDA)市場にも浸透させていきたいとしている。
(大村 泰憲)


 

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