客室内の気圧をより高く、窓も大きく
複合材料が787型機のフライトをより快適にする
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787型機の19インチサイズの窓は、既存の旅客機の中で最も大きい
出典:ボーイング社 |
ボーイング社の機体の安定性向上技術は、787ドリームライナー導入時に大きく注目される可能性が高いが、同社のエンジニアはそれ以外にも、フライトをより快適にするための機能を同機に採用している。
同社は、世界各地の大学と共同で飛行条件に対して人体がどのように反応するのかを研究しており、以下のような機能をドリームライナーに搭載している。
低空飛行と同じ条件を再現:従来の航空機の客室は上空2.4km(8,000フィート)の気圧を維持するよう加圧されるが、787の客室内は、上空1.8km(6,000フィート)の気圧に設定される。オクラホマ州立大学と共同で高度の影響を研究した結果、ボーイング社のエンジニアは、気圧を上空6,000フィートと同じに設定することで、乗客の快適さが明らかに向上するとしている。しかし、それは客室内の気圧を上げることになり、機体の表皮にかかる応力は大きくなる。そこで、最先端の複合材料を採用し、787型機の胴体が過度に疲労せず、より高い圧力に耐えられるようにしている。
湿度と空気の清浄度:ドリームライナーでは、内部の湿度を増やし、気体フィルター技術を採用することで、客室内の空気の乾燥による影響を低減する。デンマーク工科大学との共同研究の結果、ボーイング社は、目や喉の痛み、頭痛など乾燥した空気によるフライト後の症状を引き起こすのは湿度だけに起因するものではないことを発見した。787型機では、“気体フィルター技術”という技術が採用され、従来のHEPAフィルターでは除去できなかった気体分子も除去できるようになった。これにより、少なくとも乾燥が原因で発生する症状は半減する。
大きな窓:調査の結果、航空機の乗客は、より大きな窓を望んでいることが分かっている。しかし、従来、機体の胴体に大きな開口部を設けることには問題があった。ボーイング社では、アルミニウムの代わりに最先端の複合材料を多用することによって、既存のどの旅客機よりも窓を大きくすることができた。