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2004年11月16日

NEC、火力発電所のフライアッシュから難燃性ポリカーボネート樹脂を開発

 NECは、火力発電所の副生産物であるフライアッシュ(石炭灰)を利用し、製造エネルギーを20%以上削減した難燃性ポリカーボネート樹脂の開発に成功した。同社は、フライアッシュのポリカーボネート樹脂に対する高い難燃効果を発見した。ハロゲンを含有せずに、原料樹脂を削減、製造エネルギーを低減するため、環境調和性が高いだけでなく、材料費も抑えられる。同社は、2005年度内には電子機器用外装材などの難燃性ポリカーボネート樹脂にフライアッシュを実用する予定。

 これまでフライアッシュは、セメント原料などを中心に利用されていたが、外装材など付加価値の高い用途としては利用されていなかった。同社によると、「この難燃効果は、フライアッシュがポリカーボネート樹脂と強く結合して、ポリカーボネート樹脂の耐熱分解性を向上させ、さらに、この樹脂の炭化を促進させることより得られる」という。

 この樹脂の開発では、フライアッシュの粒度と添加量の最適化、高流動化剤などの添加剤を独自に配合処方した。フライアッシュを添加した際に生じるポリカーボネート樹脂の流動性や強度の低下を抑制した結果、デスクトップ型パソコンに使用される繊維強化難燃性ポリカーボネート樹脂並みの実用特性を実現した。

 ハロゲンなどの有害難燃剤を使用しない上、既存の原料樹脂を削減しつつ、製造エネルギーの低減が可能なこの技術に寄せられる期待は大きい。同社によれば「難燃性ポリカーボネート樹脂の高度な環境調和性とともに、原料費も抑制し、環境適合素材として外装材への普及拡大に大きく寄与する」という。

 同社はこの研究成果を、11月11日〜12日に開催の高分子学会の第13回ポリマー材料フォーラムで発表した。

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