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2004年12月01日
日立金属、耐摩耗性、被削性を上げ、熱処理による寸法変化も少ない冷間ダイス鋼を開発
日立金属は、自動車のプレス金型寿命を伸ばし、金型加工工程の短縮に貢献する、冷間ダイス鋼「SLD-MAGIC」を開発した。従来品と比べ耐摩耗性を35%、表面処理の密着性を30%、被削性を35%上げ、熱処理による寸法変化量もおよそ40%減らした。2005年4月に販売を始め、2005年度には10億円/年、2006年度は20億円/年の販売金額を予定している。
金属成分の最適な添加による合金設計をしたことで、耐摩耗性、被削性双方の特性を上げ、熱処理や表面処理による寸法変化が少なく、靭性、溶接性についても従来材を上回っている。
自動車業界では、車体の軽量化や剛性の向上が急速に進められ、ハイテン(高張力鋼板)材が多数使われるようになってきた。しかし、ハイテンは強度が高く、プレス成形する際に金型にかじりや摩耗を起こしやすいという問題がある。また、金型業界では、金型製作のコストダウンや納期短縮が必要とされ、削りやすく、熱処理や表面処理による寸法のバラツキの少ない材料を求めている。
この冷間ダイス鋼は、ロックウェル硬さ60〜62HRCで従来品に比べ耐摩耗性を上げている。また、化学蒸着法(CVD法)などの表面処理の密着性を高め、ハイテンの曲げ・絞り時などのかじり(焼き付き)防止に貢献。CVD法は、自動車部品の曲げや絞り成形で生じるかじりや早期摩耗の対策として金型の表面を処理する技術。さらに、被削性が上がり、金型加工時間を短縮、切削工具も長持ちさせ、治工具などの直接購入費を低く抑えるのに貢献する。
この「SLD-MAGIC」の用途としては、高張力鋼板、ステンレスなど難加工成形用の金型、表面処理を必要とする金型、短納期の金型、その他冷間加工用一般工具などに適している。
SKD11系鋼の特性比較
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