本田技研工業は、人間のジョギング並みの速さで走ることのできる人間型ロボット「ASIMO」の新しいタイプを開発した。歩行速度も従来の時速1.6kmから2.5kmと速くし、正確に自律移動する技術や、人と同調してスムーズに動作させる技術も採用している。
足が地面を離れる直前と地面に着いた直後は、足底と地面の間の圧力が低く、スリップやスピンが生じやすかった。ロボットを走らせるのに、着地衝撃の吸収とスリップをいかに防ぐかが大きな課題だった。
ロボットを人を同じようにスムーズに走らせるには、足の蹴りや振り出し、着地動作をごく短い周期で遅れずに繰り返すというだけでなく、着地時に発生する瞬間的な衝撃も吸収しなければならない。今回は、新開発の高速演算処理回路、高応答、高出力モーター駆動装置、軽量、高剛性の脚機構と、ハードウエアの性能を従来比4倍以上の高精度、高応答にし、人の動きに近い自然な動作を可能にしている。
速い移動によって足が滑ったり、空中でバランスを崩して転倒しないようにするため、積極的に上半身の曲げやひねりを用いる新姿勢制御理論も開発した。
頭部の視覚センサや手首に新たに追加した力覚センサなどから人の動きを検知して、人との物の受け渡しをしたり、相手の動きに合わせて握手をする以外にも、手を押したり、引いたりした方向へ足を踏み出すなど、人の動きに同調した自然な動作が取れるようにしている。
そのほかの主な仕様は以下の通り。
・身長:130cm(現行120cm)
・体重:54kg(同52kg)
・稼働時間:1時間(同30分)
・関節自由度数:34自由度(同6自由度)
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時速3kmで走る「ASIMO」
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手を押したり引いたりした方向に歩くような自然な動作ができる
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