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2004年12月17日

大学の研究室を飛び出して、実世界で使えるロボットを生む

 東京工業大学は12月16日、第2回Inter-COE21シンポジウムを開催した。文部科学省は、世界最高水準の国内研究教育拠点の充実を目的とし、「21世紀 COE(Center of Excellence)プログラム」を2001年に創設した。同シンポジウムは、21世紀 COEの指定を獲得した同大学が推進している先端ロボット、生命工学、都市地震工学などの12の研究分野におけるCOE21の進捗状況および展望を紹介する場である。

 このプログラムの一貫として同大学の理工学研究科、情報理工学研究科、総合理工学研究科からなるチームは、人間が危険にさらされる極限的な環境などで作業する先端ロボットを開発、実用化し、世の中に送り出している。

 現在開発中のロボットには、アフガニスタンの対人地雷探知除去ロボット、大震災時の人命探査救助用レスキューロボット、火星探査用ロボットなどがあり、その他特許の関係で見せられないものもある。プロジェクトが国内外において産学協同で進められている。中でも、地雷探知・除去ロボットは、ヤマハのバギー車を改造し、実用的な値段で作ろうとしている。また、レスキューロボットは、米国の9.11テロの時の瓦礫の下に送り込まれ、実際に人を探し出した。さらに、火星探査用ロボットでは、車輪が母体から離れ、個別に動き回り、物を拾い上げるなどの作業も可能。

 このように、実際の用途に合わせた形や機構を持つロボットを生み出している。同SMS、プロジェクトリーダーの理工学研究科機械宇宙システム専攻教授である広瀬茂男氏は、「使用目的を達成する方法はたくさんある。既存の形にとらわれず、目的に合った実際に使えるロボットを柔軟に、そして、発想力豊かに開発、創造し、人類に貢献していく」と言う。同研究センターは、これらのロボットのいくつかを愛知万博に出展する予定である。

 同チームは今回のシンポジウムで、開発推進の拠点として「スーパーメカノシステム研究開発センター(Super-Mechano System R&D Center: SMS)」を同大学大岡山キャンパスの石川台地区に創設すると発表した。ここでは従来、企業が実用化するには大学の研究の専門が細かく分かれていて、活用しづらい各研究科の専攻の専門知識を組み合わせ使えるようにする。そして、日本国内外の大学・企業との共同研究を進め、人類に貢献するロボット群を開発していく。

 また、同開発センターにおいて、深い専門知識と広い視野を持つ創造的若手研究者を育成するという。「トレーニングのために、学生が実際に手を使いロボットを作り、さらに特許申請用の文書を書くこともある」(同氏)。

地雷探知・除去ロボット
レスキューロボット

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