2005年01月21日
富士キメラ総研の調査によると「2010年のITS市場規模は1兆7,100億円超」
富士キメラ総研は、ITS(高度道路交通システム)に関する動向と主要技術の将来予測調査を行い、報告書「2005年版 ITS関連市場の現状と将来展望」の販売を開始した。同社によれば、2004年のITS全体市場の規模を8,461億円(前年比1%増)と見込み、2010年については、1兆7,100億円超(2004年比102%増)と予測している。同報告書の体裁はA4判、300ページで、税込み価格は10万1,850円。
同社の予測による分野別の市場規模は以下の通り。
・システム・サービス市場:
2004年は3,408億円(前年比15%増)、2010年は1兆150億円(2004年比198%増)
・車載機器市場:
2004年は3,849億円(前年比14%増)、2010年は5,536億円(2004年比44%増)
・路車間通信インフラ市場:
2004年は1,204億円(前年比40%減)、2010年は1,450億円(2004年比20%増)
注目される市場として、以下の分野をあげている。
【車載機器分野】
・GPS(衛星測位システム)カーナビゲーションシステム:
2004年の国内市場は、310万台で2,480億円規模。今後も安定的に成長し、2010年には390万台、2,570億円超に拡大する
・ETC(Electronic Toll Collection System)、ITS車載器:
ETC車載器の普及は2004年10月に累計400万台を突破し、2007年ごろからITS車載器の市場が立ち上がる。2010年には、ETC車載器が590万台、630億円(2004年比97%増)。ITS車載器は150万台、270億円規模に成長する
・電子キーシステム:
キーレスエントリーシステムの市場規模は2006年に206億円でピークを迎えており、それ以降需要は下降して2010年は142億円となる。世代交代してスマートエントリーシステム(2006年に82億円規模)が普及し、2010年には152億円規模になる
【路車間通信インフラ分野】
・全体:
ETC路側システムや狭帯域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication)路側アンテナ、光ファイバ、路側カメラ、LED信号機などが中心にITS市場を支え、2010年には1,450億円(2004年比20%増)に成長する
・ETC、ITSシステム:
ETCシステムは2002年(1,000億円規模)から2003年にかけて一気に整備を完了し、現在、市場は下降している。2006年の市場規模は45億円とみられ、2007年ごろよりETC専用のスマートインターチェンジやフリーフローETCの本格導入が進んでくると、2010年には113億円市場になる
・光ファイバ:
道路埋設用の光ファイバの需要は2002年の1,430億円規模から減少している。2007年以降は地方開拓や音声、画像など高速・大容量トラフィックの需要が伸び、2010年に1,040億円(2004年並み)になる
【システム・サービス分野】
・道路交通情報サービス(VICS:Vehicle Information Communication System、ATIS:Advanced Traffic Information Service):
VICS対応車載器は2002年、2003年と2桁で急速に伸び、2004年に2,010億円規模だった。今後は緩やかな伸びに変わり、2010年に2,590億円(2004年比29%増)規模となる
・DSRC応用サービス:
2004年のDSRC応用サービス市場は、おおむね駐車場システムのサービスで1億8,000万円と推定され、今後は多様なサービスに応用され、2010年には450億円の市場へと成長し、1,600億円のETCサービス市場に上乗せする
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