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2005年02月17日
ソニー、スズ系アモルファス材を採用した高容量リチウムイオン二次電池を発売
ハイブリッドリチウムイオン二次電池「Nexelion」
ソニーは、負極にスズ系アモルファス材を採用したハイブリッドリチウムイオン二次電池「Nexelion」を発売する。主にモバイル機器などに向けており、商品化第一弾として同社の「ハンディカム」向けバッテリパックを2005年春に発売する。
リチウムイオン二次電池の負極材料として、新たにスズ系アモルファス負極を開発した。スズ系材料は従来用いられてきたソフトカーボン、ハードカーボンなどの炭素系材料に比べて高容量化が可能であることから注目されてきたが、サイクル特性の改善が必要だった。サイクル特性とは、充放電を繰り返すことにより電池容量が低下する現象のことをいう。
今回の開発では、スズ、コバルト、炭素などの複数元素を原子レベルで均質混合してアモルファス化処理を施すことによって、サイクル特性の改善を実現した。この負極を用いることによって充電時の単位体積あたりのリチウムイオン密度を同社従来の黒鉛負極に対して5割程度向上することができ、その結果単位体積あたり約3割の高容量化が実現した。
また、スズ系アモルファス負極は黒鉛負極に比べてリチウムイオンの受け入れ性がよいため充電効率が従来品に比べて約20%高く、30分で満充電容量の約90%を充電可能という。
正極には新たに開発した「マルチコンポジット正極」を採用している。これは結晶構造中でコバルト、ニッケル、マンガンなど複数の金属元素を最適原子比で混合した複合酸化物材料と高耐熱性コバルト酸リチウムを配合したものである。
この正極の採用によって、従来と同じ電圧を用いる充電システムでの高容量化が可能となり、耐過放電特性などの信頼性も向上した。低温特性も向上しており、0℃環境下で常温(25℃)環境における放電容量の90%を放電することが可能で、さらに−20℃環境下での放電容量も従来品に比べて4割向上したという。
第一弾製品となるハンディカム向けバッテリパックでは電流容量910mAh(同社従来品比3割アップ)、電力容量3.15Wh(同2割アップ)を実現しており、同社は業界最高容量と主張している。充電電圧は4.2Vで、従来品と同じ充電システムが使用可能。同社では今後も技術開発を行い、さらに高容量化を進めていくという。
詳 細
:
ソニー(ニュースリリース)
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