
CAN信号(ピンク色の波形)とアナログ信号(青い波形)の時間差のヒストグラムを表示している。
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この図の上から1番目の波形は自動車のハンドルを回す加速度、2番目の波形はハンドルの角度、3番目の波形はCAN信号メッセージのカウント数、4番目の波形はCANメッセージを示している。ハンドル角度とCANメッセージの変化などがわかる。
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レクロイ・ジャパンは、五つのCAN解析専用パラメータにより、CANの制御信号による機器動作の時系列変化やヒストグラムを表示させて、統計的にCANシステムの動きを調べられるCANトリガー・デコーダ解析パッケージ「CANbus TDM」を発売した。
CANbus TDMは、多数のセンサーやプロセッサを搭載している自動車、船舶、工作機械、複合複写機などで、CANシステムのデバッグを行うのに適したツールである。
同製品は、デジタル・オシロスコープWaveRunner6000Aシリーズ、WavePro7000シリーズに装備し、CAN信号と実際の機器動作との時間差などを測定・解析して、CAN信号と機器動作の関連を統計的に調べることができる。
従来品のCANbus TDでは、CANメッセージとアナログ信号との時間差や、あるCANメッセージと別のCANメッセージの時間差を計測するために、オシロスコープの画面の信号波形上で測りたい位置に一回ずつカーソルを当てて測っていた。つまり、これまでは複数のCANメッセージとアナログ信号や、異なるCANメッセージ同士の時間差の統計的解析ができなかった。
このほど発売されたCANbus TDMでは、100回、1000回など複数回のCANメッセージとアナログ信号の時間差を自動で測定し、統計的解析の結果をオシロスコープの画面に表示できる。
つまり、さまざまなCANメッセージが入ってくるシステム全体が正常に動いているかどうかを統計的に見て、実際のCANメッセージを複数回出したときの信頼性、許容値などを調べられる。センサーがうまく作動しない原因にもなるCANメッセージとアナログ信号の時間差の極端なばらつきも確認できる。
五つのCAN解析専用パラメータにより、CANメッセージとアナログ信号との時間差や、異なったCANメッセージ同士の間の時間差を測定したり、トリガーが始まってから特定のCANのメッセージが来るまでの時間を測定する。
また、CANシステム全体においてある特定のCANメッセージをどれくらいの頻度で使用しているかのパーセンテージでわかる。
さらに、センサーなどからの直接の波形とCANbusを通したときのセンサーなどの信号波形を見比べ、CANがどのようにセンサーなどの信号を認識しているかを調べることも可能。
ハードウエアとソフトウエアを含むCANbus TDM一式の税込み価格は57万7500円。CANbus TDユーザーに対しては、CANbus TDMへのアップグレード・キットも用意されている。
(大村 泰憲)
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