
食品廃棄物を原料とする有機系凍結防止粒剤の製造フロー |
間組とエンジニアリング振興協会の地下開発利用研究センターは、食品廃棄物を主原料とする有機系凍結防止粒剤を共同開発した。塩化物(塩素)をほとんど含まないため、塩害を引き起こさない。さらに液剤よりも路面滞留性や効果持続性などに優れ、さまざまな冬季路面状況で効果を発揮する。
開発した凍結防止粒剤の原料には、食品加工残さ、食堂調理かす、農産廃棄物などの食品廃棄物が利用できる。これら原料を分解液状化して有機性分解液を回収し、低分子有機酸塩を加えて製造する。微アルカリ性で塩素をほとんど含まないため、金属腐食性および植物への害などが極めて低い。
りんご果汁搾りかすから製造した凍結防止粒剤サンプルを用い、室内融氷試験および路上すべり抵抗試験を実施したところ、代表的な有機系凍結防止剤である酢酸カルシウムマグネシウムと同等の効果が得られることを確認した。
製造単価は、市販の有機凍結防止剤と同等の範囲に収まると見込む。ただし、食品廃棄物原料を分解液状化したのちの残さの有効利用などに工夫の余地があり、引き続きシステムの改良や未利用物の用途開発を進める。
|