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2005年04月19日
外部機器を不要にした電源回生機能内蔵モータードライブ
マトリクスコンバータ回路を応用したモータドライブ「Varispeed AC」
安川電機は、電源高調波なしで回生機能を内蔵したモータードライブ「Varispeed AC」を商品化した。2005年6月21日からサンプル供給を始め、9月21日から販売開始の予定。電源高調波対策を必要とする、オフィスビルや病院、学校などの公共施設での空調ファンや、給水ポンプやエレベータなどの可変速用途モーターへ利用される見込み。
「Varispeed AC」は、外部機器を複数個必要としていた従来の回生抵抗放電システムと較べ、マトリクスコンバーター回路により、外部機器を不要にしたことが一番の特長。特別な装置なしでも、入力電流が商用電源駆動と同様の正弦波を実現。電源設備容量を軽減し、高調波ガイドラインへの対応を容易にしている。
同社ではこれまで、インバータを用いたモーターの可変ドライブの原理に起因する、電源高調波電流とその制御、そして減速時の回生電力の有効利用という技術課題に対して、電源へのリアクトルの追加、12相整流、外部機器を用いて対応していた。
こうした技術課題を抜本的に解決し、装置自体を小型化するのが今回の商品開発の目的だった。近年、電力交換の技術分野で注目を集める、交流電源から交流出力へ直接変換する「マトリクスコンバータ回路」を応用したモータードライブを商品化した。
従来、汎用インバータは抵抗器で放熱していた。そのため減速時や昇降機の下降時にモーターから発生する回生電力を自動的に電源へ戻することができる。この電力は他の設備で再利用できるため、頻繁な減速用途や、負荷からモーターが回されて回生となる用途では、汎用インバータの抵抗器による回生電力放電に比べ、40〜50%の省エネになる。
9個の双方向スイッチで、電源の交流電圧からモーターを駆動する出力の交流電圧を直接作る。そのため、汎用インバータのように、途中にダイオードやコンデンサなどの回路がなく、シンプルで高効率なドライブである。
クレーンやエレベータ、エスカレータなどの回生電力が大きくなる昇降用途の設備や、遠心分離機、フィルムラインの巻き出し機など、長時間回生する機器により適している。同社は同じ原理を応用展開した商品として、本製品と同時に、エレベータの省エネに効果を発揮するIPMモーターを商品化し、エレベータ用に超薄型制御装置「Smartrix」を発表している。
(山下徳里子)
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プレスリリース
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