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TDKは、2層の圧電セラミック(PZT)と1層の電極からなる積層シートを短冊状に切断し、細い棒の回りに螺旋状に巻き、それを円状に加工した構造を持つ圧電アクチュエータ「Helimorph Actuator(ヘリモルフアクチュエータ)」を開発した。Helimorphは、英1Ltd社の登録商標。このアクチュエータの先端部分が上下に動くようになっている。その消費電力は、今日オートフォーカスカメラモジュールやズームカメラモジュールで使われているステッピングモーターの1/10以下という。
このアクチュエータにかける電圧が±80Vのとき、先端の動く幅は、アクチュエータ単体(無負荷の状態)で0.8mmとなっている。試作したオートフォーカスカメラモジュールでは、カメラのレンズを最大幅0.5mmまで動かして自動で焦点を合わせ、PC画面に静止画およびムービーを表示した。
圧電セラミックの積層シートを半円状の軸に巻き付けた構造にしたのは、動作範囲を広げるためである。積層シートだけなら動作範囲を広げるとすると長くせざるを得ない。小型のアクチュエータにするためには、長いシートを巻き付けて実効的に長くした。
円状に加工することで、先端が上下に動くようになっている。ただ螺旋状に巻いた2層の圧電セラミックに電圧を加えれば、回転方向に動いてしまう。そこで、この螺旋状に巻いた圧電セラミックを円状に加工することで、コイル先端を上下に動かせるようにした。
この圧電セラミックの長さや厚みなどを変えることで、アクチュエータの変位量やブロッキングフォース、印加電圧を変えることができ、いろいろなバリエーションが考えられるという。
このアクチュエータの外形は11.2mm、内径は8.55mm、電圧が±80Vのときのブロッキングフォースは60mNとなっている。
(大村 泰憲)
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ヘリモルフアクチュエータ
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同アクチュエータの応用例
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