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2005年05月25日
高度シミュレーション技術と遺伝的アルゴリズムから新しいタイヤ設計技術を開発


「マルチパフォーマンス・マップ」の表示例
※画像をクリックすると拡大表示されます。

 横浜ゴムは、高精度シミュレーション技術「マルチスケール・シミュレーション」と、数1,000種類の最適設計案を地図情報として表示する技術「マルチパフォーマンス・マップ」を組み合わせて、新しい第3世代タイヤ設計基盤技術を開発した。タイヤ設計の幅や精度を飛躍的に高め、乗り心地、操縦安定性、静粛性などのバランスをより高いレベルでとれるタイヤ開発が容易になる。

 マルチスケール・シミュレーションは、人体の働きを、個体、器官、細胞など大きさの異なるスケールごとに解明し、その関連性で考察しようという生体工学(バイオメカニクス)の概念を導入した新技術。従来のシミュレーション技術ではタイヤ単体を扱っていたが、新技術では、ポリマーなどのミクロな材料物性、構造などのマクロなタイヤ特性、さらにクルマとの装着状況など、幅広いシミュレーションが可能になる。

 具体的には、「コンパウンドの組成による物性値予測や、コンパウンドと凹凸のある路面との摩擦係数予測を踏まえて、FR車を想定した前、後輪それぞれの摩耗状態の評価など、より実際に近い状態で性能予測できるようになった」(同社)。

 一方のマルチパフォーマンス・マップは、遺伝による生物の進化過程を模擬し、さらに数多くの最適解を一度に算出する工夫を凝らした多目的遺伝的アルゴリズムを応用して開発した。タイヤに要求される多くの性能はそれぞれトレードオフ関係にあり、従来の最適化技術では1つの"最適化案"しか提示できなかった。

 マルチパフォーマンス・マップを利用すると、数1,000種類もの最適化案とその設計情報を導き出し、地図情報として表示できる。その結果、乗り心地、操縦安定性、静粛性について、「最もバランスの良い設計」や「乗り心地を最高にした場合の他性能の状態」などが、基本設計段階において容易に分かるという。

 「現在タイヤの設計は、シミュレーションを中心とした第2世代的手法が中心。新しい設計技術で、設計の幅や精度は飛躍的に上がるはず」(同社)という。

詳  細 : プレスリリース
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