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ホンダが基礎研究から10年以上かけて、 実車装備までこぎつけた インテリジェント・ナイトビジョンシステム
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本田技研工業は、夜間走行時など、肉眼では特に見えにくい前方歩行者の存在をドライバーにいち早く知らせ、事故の未然防止につなげる歩行者認知支援システムを開発した。既に2000年に技術発表しているもので、視覚支援機能に歩行者認知支援を加えたシステム。性能と精度を高め、今回LEGENDで「ナイトビジョンシステム」として量産車への搭載を進めるもの。
同社が、国土交通省の先進安全自動車(ASV)プロジェクトへ参加し、事故防止と傷害の軽減を目指した研究に力を入れ、取り組んできた成果がこの支援システムに具現化される。
自動車のフロントバンパー奥2カ所に設置したステレオ式の遠赤外線カメラが捕らえた映像を車のハンドルの奥、計器類上部に設置した格納式の小型ディスプレイに表示する。インテリジェントナイトビジョンシステムECUが歩行者を検知し、夜間になると日射センサーの働きでヘッドアップディスプレイが起動する。同システムは、その他に車速センサーなど、車の走行状態や周囲の環境を把握するための各種センサー類で構成される。
歩行者の存在だけを注意喚起
歩行者の検知は一般的な三角測量と同じ原理で行われる。右側のカメラの画像情報から熱源対象物を選び、左カメラの画像情報とマッチングさせて、対象物との同一性を判断する。左右2点から捕らえた対象物の視差を利用して、対象物までの距離を算出する。その後、その距離に基づいて対象物の相対的な位置や動きを捉え、歩行者かそうでないかを特定する。歩行者だと判断した場合に、ドライバーに注意喚起を促す仕組みだ。
二つの遠赤外線カメラをステレオ化して、歩行者が検知できるようにしたことがポイント。頭部20cm、肩部50cm、身長高さ1〜2mぐらいの形状であれば、歩行者として判別を行う。対象物が歩行者かどうかは形状で判断し、それ以外の対象物は除外して、歩行者と判定した対象物について抽出する。
のため、音を発すると同時にディスプレイに映った歩行者はオレンジ色の枠で強調表示される。この注意喚起機能は、自動車の進路上の歩行者と、進路に入ろうとする横断歩行者に対して作動する。一般道路での速度域を想定し、車が歩行者の位置に到達する時間を予測して、十分に回避操作ができるタイミングでドライバーに喚起する。
同技術は、5月に開催された自動車技術会の春季大会でも発表された。同様にLEGENDに搭載されたインテリジェントドライバーサポートシステム(HiDS)は同会の技術開発賞を受賞したこともあり、同時開催の人と車のテクノロジー展においても多くの来場者の注目を集めた。
(山下徳里子)
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| 歩行者の抽出:
人体の特徴的な形状以外、駐車車両や電柱はきちんと除外される |
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