米Atheros Communications社は、同社のRFチップシリーズ「ROCm(RF On Chip mobile)」の新製品「AR6001X」「AR6001G」を発売した。無線LANに必要なMAC*、ベースバンドプロセッサ、RF機能などを1チップに搭載しており、「AR6001X」はIEEE802.11a/gを、「AR6001G」はIEEE802.11gをサポートしている。
アナログ・RF回路における「ダイナミック・バイアシング」や、IEEE802.11eで規定されているAPSD*モードの活用により、消費電力を大幅に削減した。同社は具体的な数値は明らかにしていないが、競合他社の約1/6まで抑えたとしている。ダイナミック・バイアシングは、受信、待ち受けなどの回路動作状況や受信状態(信号強度、ノイズの有無)などに応じて動作電流を制御する技術で、新製品では同社独自のアルゴリズムを用いてその制御を行っている。APSDは通信モードの1つであり、通信機器からアクセスポイントへのデータ送信が行われた直後にのみ、アクセスポイントからのデータ送信が行われるというもの。通信機器においては、アクセスポイントからのデータ受信の発生タイミングが予測でき、常に待ち受け状態でいる必要がなくなる。同社はデータ受信が発生しない期間に機器をスリープ状態とすることによって、平均消費電力を削減した。ほか、セキュリティ確保のためのJumpStart for Wirelessにも対応している。