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2005年06月20日
乾式法と同程度のコストで湿式銅製錬プロセスを開発
住友金属鉱山は、黄銅鉱精鉱を湿式法で処理する銅製錬技術を開発した。塩素製錬技術を応用しており、少ないエネルギーで銅メタルを回収できる。常圧で処理を行うため、加圧反応設備を必要としない。同社は「この技術で製錬所を建設した場合の建設、操業コストは、乾式法や従来の湿式法と同等以下になる」と見込んでいる。
銅鉱石の90%以上を占める黄銅鉱の製錬は、現在ほとんど乾式法を採用している。このプロセスは、高温熔解時に発生する亜硫酸ガスの無害化や、高温熔体を取り扱うことから、環境や作業に関して高度の配慮が必要になる。そこで、これらの課題を解決できる湿式による製錬方法が注目されている。
しかし既存の湿式法では、乾式法に比べ製造コストが割高になるだけでなく、既存プロセスとの併用操業が必要となる。さらに、生成するスラグは乾式法に比べ化学的安定性に欠ける。またスラグ発生量も多く、貴金属回収率が低い点も課題だった。高効率な湿式法であるHeap Leaching〜SX-EW法には、銅鉱石の大部分を占める黄銅鉱を処理できないという問題がある。
同社が開発した新しい湿式銅製錬プロセスは、マット塩素浸出電解採取法(MCLE:Matte Chlorine Leach Electrowinning)由来の塩素製錬技術を応用した。新プロセスの主な特徴は以下の通り。
塩素により銅を浸出するので、溶液中の銅は1価イオンとして扱える。そのため、2価イオンから電解還元する硫酸浸出に比べ、少ないエネルギーで銅メタルを回収できる
硫酸による黄銅精鉱の湿式製錬が加圧下で行われるのに対し、新プロセスは常圧で処理する
黄銅精鉱中の鉄分をスラグやヘマタイトゲーサイトではなく、販売可能な鉄メタルとして回収できる
黄銅精鉱だけでなく、さまざまな銅鉱物種を処理可能な汎用性を備える
貴金属を高効率で回収できる
新しい湿式銅製錬プロセスのパイロットプラント(愛媛県新居浜市の新居浜研究所内)
新プロセスでは従来より少ないエネルギーで銅メタルを回収できる
詳 細 :
プレスリリース
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