 |
PTCジャパンは、製品に関連するすべてのデータを一元管理できる強力な機能を持つPLM製品「Windchill8.0」を発売した。
製造メーカーは、品質の高い製品を予定通りに予算内で開発し、発売しなければならない。メーカーにとって、新製品の市場投入までの期間を短縮する一方、製品の品質向上と同時にコストを低減することは至上命題となる。PLM(Product Lifecycle Management)は、複数の目標のいずれかに偏りすぎず、バランスよく達成するのに役に立つ。
異種機械CAD、電子CADの管理機能も向上
PLMはCAD設計データの管理ツールである、PDM(Product Data Management)よりも、さらに広範で柔軟性の高い統合ソフトウエアだ。一部門だけの利用に留まらず、他部門間や企業間同士でCAD以外のデータ活用を可能にする。製品の開発設計段階から、製造、販売、廃棄に至るまで、「製品を中心に人、モノ、時間、コスト」を管理する。
Windchill8.0は、LAN環境でのレスポンス性能が非常に高い。検索時間は83%短縮、ドキュメントのチェックイン時間は67%、製品構成の編集時間は93%の短縮を図った(同社調べ)。
機能改訂面については、設計プロセスの各段階で、製品構成のライフサイクル管理機能や変更管理、修正処理の標準化機能を装備した。部品表の編集はドラッグ&ドロップで行えるようにし、編集操作性を高めている。さらに、部品の分類機能や流用機能を追加し、新規部品点数の増加も抑制している。そのため、同じ設計図を利用して、色違いや型違いの製品をつくる場合など、製品バリエーションの開発を容易にしている。
これまでの取引サプライヤーの管理機能に加え、承認メーカーの一覧や、承認ベンダー一覧の定義と分類機能も追加した。これ以外にもドキュメント管理、検索、電子署名、購買機能の拡張などの機能追加により、自社内他部門や設計、製造上で関わりのある社内外セクションと情報を共有する機能を強化している。
多様なファイルの閲覧にはWeb対応が必須
製品開発関連データと、開発プロセス管理への要求はここ数年で大きく変化している。開発現場では、これまでのCADを中心とした作業環境から、CAD以外のさまざまな形式の機構、電気、組み込みソフトウエアのデータをスムーズに使えないかという声が高い。Windchillが異種CADデータ管理機能の強化に力を注ぐ理由はここにある。そして、この要望に応えるには、Webベースの技術を利用する方がよい。
「Pro/INTRALINK8.0」は、Pro/ENGINEERに組み込まれたWebブラウザからPro/INTRALINKに直接接続し、データ管理ができる。検索、ダウンロード、モデルの更新など頻繁に利用する機能のクリック数は、最大40%削減できる。
これまでのサーバ/クライアント環境におけるCADデータ管理では、まずWindchillを動かすためのソフトとしてINTRALINKが必要だった。INTRALINKはCADとPLMをつなぐためのツールだったが、INTRALINK8.0を、Windchill8.0同様、Web技術ベースのツールにしたため、WindchillとPro/ENGINEERの連携をより平易にした。Windchillはこれまで、データの読み出し速度などの点で複数の課題があり、Web技術が組み込まれていなかったが、8.0から導入を図っている。
(山下徳里子)
|