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2005年07月21日
船舶や橋梁に生じた疲労亀裂を容易に検出させる塗料
海上技術安全研究所とスリーボンドは、船体検査などで見落とされがちな疲労亀裂を格段に見つけやすくする塗料を開発し、スリーボンドが販売を開始した。
船舶や橋梁などの各種構造物に生じる疲労亀裂の検出は、現在、ほとんど目視検査に依存している。しかし、検査環境は決して恵まれたものではなく、不十分な照明設備で、亀裂を発見するのは容易なことでなない。
1990年代に米Lehigh大学でSmartPaintというマイクロカプセルを利用した特殊塗料を使った亀裂の検出技術が研究されていた。海上技術安全研究所は、同技術を実船での検査に適用するために、2003年からスリーボンドと共同研究を継続し、性能および耐久性を評価してきた。
亀裂検出用材料には、エポキシ樹脂系塗料に塗料オイル入りのマイクロカプセルを混合している。この塗料を、あらかじめ金属表面に塗布しておけば、亀裂が進展した場合、塗料中のカプセルが壊れて、カプセル中のオイルが流出し、塗膜表面で発色する。このため亀裂の発生を見逃すことがない。
同技術を船体や橋梁以外にも大型の構造物の亀裂検査に応用すれば、亀裂などの損傷の早期発見、検査品質の大幅な向上が見込める。米Lehigh大で開発された技術の耐候性能を高めるために、防水膜を開発し、改良を加えた。さらに、鋼やアルミ合金を用いての疲労亀裂進展試験、染料や塗膜の耐候性および環境試験、さらに実構造物でのフィールドテストを実施した結果、十分実用に耐えられると判断し、7月から販売を開始する。
亀裂検出の原理
幅70mmのアルミ合金製試験片に生じた亀裂により変色した様子
参 考 :
海上技術安全研究所(ホームページ)
スリーボンド(ホームページ)
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