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2005年07月25日
可視光で硬化する下水道コンクリート用の硫酸腐食樹脂シート
 
 清水建設、昭和高分子、倉敷紡績、スリーボンドユニコムの4社は、下水道コンクリートの硫酸腐食を防ぐ樹脂シート「メッシュ補強光硬化型樹脂シート工法」を共同開発した。同シートは、可視光線を照射されると硬化して防食・表面保護層を形成する。施工コストは従来工法の半分という。

 下水道施設は、微生物の働きで発生する硫酸の影響でコンクリート内のセメント分が溶け出し、数年で強度が低下してしまう。そこで、コンクリートを厚くするか、防食性素材で覆うといった対策が必要である。従来は、対策として樹脂製パネルやポリマーコンクリート製パネル、塩化ビニールのシートなどを使っていたが、素材に柔軟性が乏しく、据え付けや裏面の処理に手間がかかるなど、施工上の課題があった。光の照射で硬化する特殊樹脂を使う工法も開発されてはいるが、紫外線を使うため扱いにくい。

 4社の開発した新工法は、可視光線で樹脂の分子が重合して硬化し、それにより耐酸性が生まれる特殊な樹脂シートを使う。硬化前は柔軟性に富んでいるため、施工性が高い。可視光線を20分ほど照射すれば固まる。1平方m当たりの施工時間は、シートの貼り付けから作業終了まで40分程度という。

 工場であらかじめ必要な大きさで生産して現場に運び込む半工場製品であり、現場で大規模な設備を必要とせず、コストは従来工法の半分で済む。硬化用の照射設備は、重量が約3kg。紫外線を使う照射設備に比べ小型化、軽量化が可能で、設備の搬出入や設置が容易になる。

 清水建設は、7月26日〜29日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される下水道展 '05東京において、本工法のシート硬化デモンストレーションを行う予定だ。

「メッシュ補強光硬化型特殊樹脂シート工法」の施工例
  
参  考 : 清水建設(プレスリリース)
   
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