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橋本テクニカル工業は、ワイヤー放電加工の段取りにおいて、ワークの平面出しをしなくてもワークのXY面の平面度が0.01mm以下となり、段取り時間を従来の1/4〜1/6にできる治具「水すまし君」をインターネット上で通信販売している(http://www.mizusumasi.co.jp)。プレス金型のパンチプレート、ストリッパープレート、ダイプレートなどのワークをつり上げるようにしてワークスタンドに固定する。ICリードフレームのメーカーや自動車メーカーなどですでに多くの実績があるという。
ワイヤー加工では加工するワークによって、ワークを挟むバイスタイプか、上から押さえるタイプのクランプ治具を使う。従来、これらの治具を使って加工する場合、ダイヤルゲージを使いながらの平面出しが必要だった。また、これらのクランプ方法では、ワーク底面と加工機の下ノズルとの間に隙間が生じるため、水圧が低下し、加工スピードをワイヤー放電加工機メーカーが推奨する値の1/2〜2/3程度にする必要があった。しかし、この水すまし君を使う場合では、ワーク自体で5〜10μmの平面度が出ていれば、作業者はダイヤルゲージを使ってワークの平面度を出す必要がなく、ただ平行度を出して固定するだけでよい。それだけで、金型の各種プレートのXY平面度を10μm以下にできる。また、ワークをつり上げて固定するため、ワークと下ノズルの間の隙間がなくなり、加工が安定する。ワイヤーの断線もなくなり、加工時間が短縮でき、コストダウンにもつながる。
従来の上から押さえるタイプの治具を使い、たとえば金型のプレートをワークスタンドに固定する場合は、プレートのタテとヨコ2辺の端15〜25mm分を3、4個所、3、4個の治具で上から押さえるようにして、治具のボルトを仮締めし、ダイヤルゲージを使って平面出しおよび平行出しして、ボルトを本締めする。そして再度、平面度および平行度を確認しなくてはならない。この段取りでは、各治具のボルトを締める力をうまく調整しないと、ワークのX、Y方向の平面度がまったく出なかったり、また、せっかく調整した平行度がくるってしまったりする。これらの治具を調整しながら平面度および平行度を出すのに経験のない作業者だと1時間程度かかる。経験者でも20〜30分かかってしまっていた。
水すまし君を使う場合、ワークに同治具を取り付けるためのM4タップもしくは取り付け用の穴がなくてはならないことや、ワークの厚みによって治具を交換しなくてはならないといった制約もあるが、取り付け方法はいたって簡単だ。まず、水すまし君の先端をボルトで仮締めしてワークに取り付け、水すまし君のもう片方の先端を加工機のワークスタンドにボルトで仮締めして取り付ける。そして、ワーク側面の平行度のみ調整しながら、仮締めしていたボルトを本締めしていく。そして、上面の平面度および側面の平行度を再確認するだけでよい。
同社は、ホームページ上で社名を伏せて事例を紹介できるなら、その会社に対し技術指導料や提案などを無料で行うサービスを始めるという。このサービスは、8月に募集して9月から始め、まず2ヵ月間だけ実施する。「会社に出向いて顧客の前で実践を交えながら弊社の治具の使い方をどんどん説明していきたい」と同社の代表取締役である橋本 直幸氏は言う。同社は、この水すまし君以外にも前段取りで平面度を出して加工機に乗せるだけで、平面度0.01mmを出せる治具「出るゾー君」も販売している。
(大村 泰憲)
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水すまし君の使用例1
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水すまし君の使用例2
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水すまし君の使用例3
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出るゾー君使用例1
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出るゾー君使用例2
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