 |
清水建設と東海ゴム工業は、高性能粘弾性ゴムを使った壁型制震ダンパーを共同開発した。従来の壁型制震ダンパーに比べ設置台数を最大6割減らし、コストを最大4割削減できる。開口部を塞ぐ面積を小さくできるため、室内空間の有効利用が図れる。製造・販売は東海ゴム工業が行う。
壁型ダンパーは厚みが小さく室内空間などにはみ出さないという長所を持つものの、開口部を塞いでしまう点が問題となる。また粘弾性系の制震ダンパーは、大地震だけでなく中小地震や強風による小さな揺れの吸収も可能で、居住性が優れている。ただし、制震性能が気温の影響を受けやすいなどの課題があった。
両社の開発した制震ダンパーは、制震性能を飛躍的に高めると同時に、気温の変化にも強い高性能粘弾性ゴムをダンパーに使用した。この粘弾性ゴムの制震性能は、従来の材料に比べ5倍高く、結果的にダンパーの台数を最大で6割削減できる。「ダンパー自体のコストや施工手間を減らすことにつながり、従来のダンパーを使って同等の制震性能を得る場合と比べ、コストを最大で4割程度下げられる」(両社)
一般に粘弾性体を用いた制震ダンパーは、気温が30℃になると、10℃時の半分近くまで制震性能が低下してしまう。同制震ダンパーは低下率が3割ほどで済む。
また、厚さを70mmに抑えており、間仕切り内部にダンパーを納めて室内空間を有効利用できるほか、設置台数も少なくできる。
 |
|
高性能粘弾性壁型ダンパーの設置例
|
|