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2005年08月17日
エタノールで発電可能な燃料電池用触媒や、
白金・ルテニウム使用量が0.2mg/平方cmの触媒
 
 住友商事と住商メディケムは、伊ACTA社の燃料電池用触媒について日本、韓国、台湾における独占販売契約を締結した。ACTA社の開発した触媒は、白金・ルテニウムの使用量が0.2mg/平方cmと少ないにもかかわらず、従来の触媒と同等の活性効果が得られる。さらにACTA社は、エタノールを燃料として使用可能な非白金の金属触媒も開発した。

 ACTA社は特殊な樹脂を用いて0.3nm〜0.7nmという微細な金属触媒粒を分散させる技術を確立し、ダイレクト・メタノール電池用触媒で使う白金・ルテニウムの使用量を0.2mg/平方cmに抑えた。これにより、高価な白金の使用量を減らせるため、燃料電池のコストを下げることができる。

 またコバルト・ニッケル・鉄という安価な金属から、エタノールで発電可能な触媒も開発した。エタノールは飛行機などへの持ち込みが可能なことから、飛行機内で利用できる燃料電池の開発が可能となる。そのうえ、燃料電池から発生した二酸化炭素を植物に吸収させ、その植物をバイオエタノールの原料として使うことで、循環の連鎖が実現し、温室効果ガスの排出抑制にも貢献する。

 この触媒は、エタノール以外にもエチレングリコール、ソルビトールなどを完全に分解して発電させることも可能である。900℃までの高温状態でも安定しているため、担体を替えれば固体高分子型燃料電池(PEMFC)や固体酸化物型燃料電池(SOFC)などにも応用できる。

 住友商事と住商メディケムは、ACTA社の触媒に関する事業で、初年度500万円、2008年度には50億円の売り上げを目指す。

     
参  考 : 住友商事(プレスリリース)
   

関連ニュース : 2005年7月号 News−燃料電池がゴールデンアワーのために用意される

          2005年3月号 Features−超小型燃料電池: 新製品ラッシュの2005年
          2005年7月12日−携帯電話向け燃料電池に濃度99%以上のメタノール使用可能へ
          2005年3月30日−日立マクセル、リン添加で白金ルテニウム触媒を2nmに微細化
          2005年1月24日−燃料電池車普及には低温/高温環境への対応がカギ
          2005年1月17日−トクヤマ、炭化水素系のDMFC向け電解質膜を開発
          2005年1月14日−大日本印刷、印刷関連技術の応用で燃料電池向け部材を開発
          2004年9月17日−産総研、低コスト、高CO耐性の燃料電池向け新触媒を開発
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