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2005年08月19日
ニッケル・モリブデン無添加でSUS304鋼と同等の耐食性を持つクロム系ステンレス鋼
 
 JFEスチールは、ニッケルフリーかつモリブデンフリーでありながらステンレス鋼SUS304(18%クロム、8%ニッケル)と同等の耐食性を持つ高耐食クロム系ステンレス鋼「JFE443CT」を開発した。これにより、ニッケルやモリブデンの需給の逼迫による入手難や価格高騰による影響を回避し、高耐食ステンレス鋼の安定供給が可能となる。製造対象は薄板ステンレス鋼とする。当面は板厚1.0mmまでの薄物を販売し、将来は板厚範囲の拡大を図る予定だ。

 ニッケルやモリブデンを添加しない汎用ステンレス鋼としてJIS規格のSUS430J1L(19%クロム、0.5%銅-ニオブ)があったが、SUS304よりも耐食性が劣っていた。SUS304と同等の耐食性を示す鋼種には、モリブデンを添加するSUS436L(18%クロム、1.2%モリブデン、チタン)が一般的だった。しかし、ニッケルやモリブデンの需給は逼迫しており、価格が高騰を続けている。

 そこで同社は、SUS304と同等の耐食性を持つとともに、ニッケルやモリブデンを添加しない新しいクロム系ステンレス鋼の開発に取り組んでいた。

 新開発のJFE443CTは、クロムを21%含有し、加工性および溶接性を改善するために不純物元素である炭素や窒素を低減させ、安定化元素であるチタンを添加した。その結果、溶接性、溶接部の加工性、溶接部の耐食性が高くなった。

 耐食性は、ニッケルフリーかつモリブデンフリーにもかかわらずSUS304およびSUS436Lと同等である。機械的特性はSUS436Lと同等で、SUS430(16%クロム)より伸びが大きく、良好な加工性を持つ。

 適用用途としては、現在SUS304やSUS436Lが使用されている海上輸送用の冷凍コンテナ、厨房機器・用品、建築内装材、自動車部品などが考えられる。

     
参  考 : JFEスチール(プレスリリース)
   

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