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2005年08月22日
洪水の状況を3次元地図上に可視化するシミュレーション技術

 日立製作所と日本気象協会首都圏支社は、堤防決壊や河川氾濫によって発生する洪水の状況を3次元地図上に可視化するシミュレーション技術を開発した。全国を対象とする洪水シミュレーションが、パソコンを使って50m四方単位の精度で実行できる。日立エンジニアリングサービスが製品化を進めており、2006年度に販売を開始する予定だ。

 今回のシミュレーション技術は、洪水現象の特徴である境界領域を集中して計算する新たな計算手法を開発したことで、パソコンの計算処理性能の範囲で高精度シミュレーションが可能となった。その結果、従来250m四方単位の精度であったシミュレーションを、50m四方単位に高めることに成功した。

 また、地理情報システム(GIS)の3次元座標上でシミュレーションを連動させる技術も開発したことにより、数値計算と同時に3次元地図上で結果を可視化することができる。さらに、河川の決壊と内水氾濫を同時に起こすなど、さまざまなシナリオによるシミュレーションも行える。

 「この洪水シミュレーション技術は、地域ごとの地理情報に対応した予測が可能で、洪水対策としての行動計画立案など自治体の防災業務に寄与する。シミュレーション結果と現地調査結果とを比べたところ、両者が非常に近いことも確認できており、実用性が高い」(日立)

現地調査結果(左)と50m四方単位のシミュレーション結果(右)
 
現地調査結果(左)と250メートル四方単位のシミュレーション(右)の比較
参  考 : 日立製作所(プレスリリース)
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