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液晶テレビの国内出荷台数は、2005年4〜8月の実績で前年比165%の伸びで1,473千台となる。一方でブラウン管テレビは前年比70%の1,517千台。台数ベースですでに2005年中にブラウン管テレビとの逆転を予測し、液晶テレビへの買い換えはさらに加速している。
シャープは、57V型「LC-57GE2」と37V型「LC-37GE2」のフルスペックハイビジョンの新製品を発表した。2005年末には全世帯の約57%でデジタルハイビジョン放送を視聴できるようになる。同社ではこうした事情を背景に年末商戦に向けて、液晶テレビの優位性を強調する。ハイビジョン放送を視聴できる現行テレビ製品は、現在、標準的なハイビジョンテレビとフルスペック対応のハイビジョンテレビが混在している。
今後、30型以上の製品、中でも40〜50型が普及してくれば、大画面で放送信号を100%受信できるフルスペックハイビジョンが主流になるだろう。「販売目標は57V型が月産1,000台。今後40型以上の大型機種の販売ウェイトをあげ、国内市場は40型以上の大型機種で10%弱のシェアを40%以上に伸ばしたい」(AVシステム事業本部長の奥田隆司氏)
2006年10月に稼動を開始する亀山第二工場では40型以上の製品が中心に製造される。現在の57型の場合、1枚の液晶ガラス基板から2枚の板取り。第二工場稼働後には異なるサイズの液晶基板を採用して、板取りの効率をあげる様子。
「フラットテレビの最高峰を目指す」という同社の液晶テレビ新製品は、1500:1の高いコントラストで、リビングルームのような明るい部屋でも暗い室内でも、黒つぶれのない、締まった黒色を再現する。4msの応答速度を実現し、残像感を抑え、スポーツなどの動きの速い映像シーンもくっきりと再現。字幕テロップの残像感もなくした。上下左右176°の広視野角により、斜めの位置から見た場合も肌色を自然に再現する。標準的な1,366×768mm画素のハイビジョンテレビは、放送信号を約50%間引きして表示していた。1,920×1,080mm画素のフルスペックハイビジョン液晶パネルの採用で、放送信号を100%すべて表示できる。他のパネルサイズにも順次展開していく予定。
液晶テレビで初めてとなるLEDと蛍光管のハイブリッドバックライトシステムは、蛍光管の間に赤色LEDを約1,000個埋め込み、鮮やかな赤の表現性をあげることで、自然な肌色を出す工夫を重ねている。NTSCと比較して95%の色再現性。LEDを組み合わせたハイブリッドバックライトの消費電力は周辺回路で効率を上げる取り組みを実施し、40W程度低減した。
高速サンプリングにより原音に限りなく近い音を忠実に再現する独自の1ビットデジタルアンプ技術により、2.8MHzの1ビットアンプサンプリングを達成。HDMI端子、DVI-I端子、iLINKなどを標準装備することで、テレビはPCを始めさまざまなデジタル機器との親和性を高め、その役割を拡げてきているといえる。
ソニーの液晶テレビやリアプロの新製品、松下電器のPDP、などとの差別化については、大型機でフルスペック対応を充実させ、低反射で映り込みが少なく、高精細のハイビジョン放送を受信できる点や低消費電力などシャープの液晶のよさを前面に打ち出していく考えだ。
2004年は欧州地域では販売モデルが少なくて苦戦したが、欧州の放送信号規格PALに合わせたパネルをつくり、「P50」は画質の面で好評を得ている。米国市場でも徐々にアスペクト比4:3から16:9に推移しつつあり、57V型についても2006年2月より米国展開する予定。「次年度は欧州、米国でも薄型テレビの最高峰をめざす」(奥田氏)という。
(山下徳里子)
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流れの速い字幕テロップの残像感もなくした(右が新製品のAQUOS)
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