大日本印刷は、画面への映り込みを防ぎ、傷がつきにくく、汚れを拭き取りやすい新しい表面フィルムを液晶テレビ向けに開発した。偏光板の表面に貼り合わせることで、照明などの映り込みを抑え、色鮮やかでシャープな画像表現ができる。2005年10月より、岡山工場内の既存光学フィルム製造ラインで量産を開始する。2006年度の売り上げ見込みは70億円。
現在、液晶ディスプレイ(LCD)用の表面フィルムとしては、防眩フィルム(AGフィルム)と光沢フィルム(グレアフィルム)に加え、両フィルムの表面に低反射(AR:Anti-Reflection)処理を施したフィルムの計4種類が使われている。AGフィルムは光の映り込みを起こさないものの、全体がすりガラスのように白く見えてしまう。そのため画像の鮮やかさは低下する。光沢フィルムは透明度が高く、鮮やかな画像を表示できるが、光の映り込みで画像の一部が見えなくなる。AR処理を施すと映り込み防止性は高まるが、表面硬度が低下するため傷がつきやすくなる。
同社の開発した新しいフィルムは、透明フィルム表面に特殊な樹脂を塗布したもの。この塗布膜の表面形状を精密に制御することで、映り込み防止と画像の鮮鋭性の両立に成功した。この樹脂は、従来の表面フィルムに採用されていた樹脂よりも硬度が高く汚れが付着しにくい。そのため傷がつきにくく、汚れも拭き取りやすい。
帯電防止機能を付与したグレード、画像のギラつきを抑える高精細LCD向けグレード、明るい室内でも高コントラスト画像の表示が可能な低反射処理を施したグレード、という3種類のグレードで供給していく。
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