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2005年10月17日
短時間測定が可能でアルゴンガス消費量が40%少ないマルチ形ICP発光分析装置
 

「マルチ形ICP発光分析装置ICPE-9000」
 島津製作所は、真空分光器と半導体検出器を搭載する「マルチ形ICP発光分析装置ICPE-9000」の販売を10月13日に開始した。半導体検出器(CCD)を搭載したことで、多元素を最短測定時間30秒、1検体当たり90秒で測定可能となった。小さなプラズマでも効率よく元素を励起できる技術により、アルゴンガスの消費量を従来比40%削減し、ランニングコストの大幅低減に成功した。税別価格は1,400万円。同社では200台/年の販売を目指す。

 ICP発光分析装置は、高周波電力でプラズマ化したアルゴンガスを使って試料に含まれる元素を励起し、発生する光を測定して試料に含まれる元素の種類や含有量を測定する。同社が新たに販売する装置は、ハイスループットを要求される環境、金属、石油化学分野をメインターゲットとして開発したシステムである。

 独自開発のCCDによる半導体検出器を搭載したことで、多元素を短時間で測定可能となった。また分析波長を自動選択するアシスタント機能を備えており、CCDのダイナミックレンジや共存元素の影響を意識せず、正確な分析が短時間で行える。

 通常ICP発光分析装置でリンや硫黄を分析する際には、空気中の酸素による光の吸収の影響を除くために酸素を排除する必要がある。しかしICPE-9000は真空分光器を採用しているため、酸素を除去する必要がなく、安定した測定が行える。起動してから分析開始まで、他社製従来機が2時間〜4時間かかるのに対し、ICPE-9000は10分以内で済む。

 ICP発光分析装置は約20リットル/分という大量のアルゴンガスを消費するため、毎日6時間程度運転すると約160万円/年の運転コストが発生してしまう。同社はICPE-9000に独自開発のミニトーチを導入し、小さなプラズマでも効率よく元素を励起できるようにした。その結果、約12リットル/分のアルゴンガスで従来と同等の感度が得られるようになり、運転コストの削減に成功した。

 同社はハイスループットなマルチ形ICP発光分析装置を新たに市場投入することで、現在33%あるICP発光分析装置市場におけるシェアを、2年後には50%まで高めるとしている。
参  考 : 島津製作所(プレスリリース)
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