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ウィルコム、シャープ、マイクロソフトの3社がタッグを組み、この2005年末についにPDA型PHS「W-ZERO3 (WS003SH)」が発売される。価格はオープンだが、店頭予測は50,000円以内の予定。
NTTドコモが撤退宣言して以来、PHS事業そのものが危ぶまれ、携帯電話一色になるかと思われた携帯端末業界。ここに来て、ウィルコムが一気に攻めに転じている。といってもNTTドコモが2年以内の撤退を決め、アステル東京も11/30にサービスを終える今、PHS事業を継続するのは事実上、ウィルコム一社だけだ。
9月末、京セラから2端末、日本無線、三洋電機から合わせて4端末が一度に発表された後だけに、周囲の期待値はさらに大きい。この4端末の発売は11月下旬に予定されている。
パソコンと電話とPDAは一つに
3社は「既存のPDAユーザーの半数は取り込める」(ウィルコム代表取締役社長、八剱洋一郎氏)と見込む。個人向け用途以外にも、企業導入も相当数の置き換えを狙う。128kbpsのPHSデータ通信網以外に無線LANを標準装備しているため、環境の整った場所なら、これからはメールチェックにPCは要らなくなる。
電話機機能としての通話待ち受け時間は約200時間。CPUにはIntel社PXA270プロセッサ、416MHzを、OSはマイクロソフト社のWindows Mobile5.0を採用した。液晶画面は3.7型VGA640×480のモバイルASV液晶を搭載している。
電話機の番号ボタンは液晶画面上にあり、PHSとしての通話機能、無線LANを利用するPDA機能との切り分けが可能。通話時は本体にW-SIMカードを装着して通信する。端末は、既存の縦型のPDAの横からキーボードを引き出すような特徴的なスタイルを実現させた。液晶技術については言うまでもないが、いわゆる電子手帳、PDA分野でこれまで独自の路線を歩んできたシャープのザウルスの技術は入力デバイス周辺に活かされている。
この新端末ならちょっとした移動中にもさっと書き物ができそうだ。実はこの原稿は携帯電話の入力予測機能をフルに使い、30分程度で書き上げた。シャープのノートPCにも採用されている入力予測機能がパワーアップして搭載されれば、W-ZERO3は原稿書きマシンとしても強力なツールになるだろう。
シャープは、ザウルスのOSにはLinuxを採用したが、今回はWindows Mobile5.0を搭載した。携帯電話事業も好調な同社の携帯端末のOS採用に今後どう影響するのかが、気になるところである。
(山下徳里子)
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引き出すキーボード搭載のPDA型PHS「W-ZERO3 (WS003SH)」は12月上旬に発売予定
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