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日立製作所は、患者の臨床検査をその場で実施できる卓上型の自動分析装置「日立クリニカルアナライザーS40」を開発した。試薬保存、化学反応、分析計測などの複数の機能を一つに集約させた試薬カートリッジにより、診察時に必要とされる臨床検査データを簡単かつ迅速に得られる。試薬はウェットケミストリー(溶液試薬)を使用する。装置の大きさは幅53cm、奥行き59cm、高さ45cm、重さは約30kg。税込み価格は199万5,000円。2006年1月に出荷を開始する予定だ。
この自動分析装置は、患者1人に最大40項目の臨床検査を同時に実施できる。検査1項目当たりの平均検体量は10μリットルと微量で、分析結果は約15分で出る。これにより、従来は設備の整った大規模病院でのみ可能だった検査を、小規模な病院や診療所でも行える。
試薬カートリッジは100円硬貨大で、汎用自動分析装置に使われているウェットケミストリーを採用した。大規模病院で実施される検査と同一の反応原理に基づくデータを提供できるため、「患者は大規模病院で再度同じ検査を受ける必要がなくなり、治療が円滑に次の段階へ進められる」(同社)。なお、試薬カートリッジの価格は、従来のドライ方式と同等以下となる見込み。
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卓上型の自動分析装置「日立クリニカルアナライザーS40」(左)とウェット試薬カートリッジ(右)
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