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| 2005年11月14日 |
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窒素添加量を増し、軸受、圧力バルブなど
高硬度部品向けの耐食性を持つステンレス鋼を開発
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大同特殊鋼は、耐食性が極めて高い高硬度ステンレス鋼を開発した。窒素をステンレス鋼に多量に添加する技術を確立したことで、ステンレス鋼として最高レベルの硬度60HRC*1)、耐食性は耐海水用鋼のSUS316に近い値を達成した。2005年秋より自動車部品、半導体製造装置部品向けにサンプル供給を開始し、特に耐食性が求められる軸受、圧力流量制御バルブなどの高硬度部品への適用を進めていく。2007年度には売上高5億円を目指す予定。
化学プラント内で使用されたり、海水を浴びる可能性のあり、耐食性と耐摩耗性が求められる部品には炭素含有量の多い、焼入れ焼戻し処理により硬くしたSUS440C*2)などの高硬度ステンレス鋼が広く使用されてきた。一般にステンレス鋼はクロムを添加して耐食性を高める。しかしクロムは焼入れ焼戻し処理後*3)の硬さを低下させてしまうために、添加量には限界があった。
高硬度ステンレス鋼の耐食性を上げる元素の一つとして、以前からクロムと窒素が利用されてきた。しかし窒素は気体のため、従来の製造方法では添加できる量に限界があり、これまでは高硬度ステンレス鋼中に0.1%程度しか添加できなかった。
そこで今回、同社は耐圧容器内で加圧された窒素を強制的に溶鋼中に添加する独自の加圧誘導溶解鋳造法を開発した。最高圧力20気圧(常用16気圧)、溶解量500kgの環境下で添加を行い、溶鋼凝固時の窒素放出も抑える。これにより、窒素含有率を0.6%まで高め、高硬度ステンレス鋼の硬度を損なわずに、耐食性を向上することに成功した。
同社は、11月15日〜18日に東京ビッグサイトで開催されるNEDO成果展示会2005に、今回開発した高耐食性の高硬度ステンレス鋼を出展する予定だ。
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注 釈 :
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*1)【HRC】 ロックウェルCスケール。材料の硬さを表す指数のひとつ。先端が頂角120°、半径0.2oの円すい型ダイヤモンド圧子を押し込み、その侵入深さを数値化したもの。
*2)【SUS440C】 Fe(鉄)、C(炭素)1%、Cr(クロム)17%を主成分とし、58HRC以上の 硬さが得られる代表的なステンレス鋼。耐食性軸受や刃物、ゲージ類、ポンプ部品などに使用されている。
*3)【焼入れ処理、焼戻し処理】 焼入れとは、材料を加熱、保持した後、水や油中などに入れ、急冷することで硬さを上げる熱処理。焼戻しとは、焼入れした材料の硬さの調整や歪みの除去などのため、再度適当な温度で行う熱処理。焼入れ-焼戻し処理により、鋼の硬さや強靭性などの調整を行う。
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連絡先 : |
技術開発研究所 特殊鋼研究部(清水) TEL 052-611-9419 鋼材事業部 技術サービス部(松田) TEL 06-6229-6540
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参 考 : |
大同特殊鋼(プレスリリース)
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2005年8月19日-ニッケル・モリブデン無添加でSUS304鋼と同等の耐食性を持つクロム系ステンレス鋼
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