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2005年12月19日
PolyFuel社、出力が従来比33%向上する燃料電池向け電解質膜を発表、
日本の協業メーカー名も明らかに
米PolyFuel社は、パッシブ型のダイレクト・メタノール方式燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell; DMFC)に向けた、炭化水素系電解質膜の新製品を発表した。40℃における最大出力は80mW/cm
2
(0.28V時)。厚さを従来の62μmから45μmとしたことで、出力を33%向上できたという(図1)。
図1 新製品(45μm)と従来品(62μm)との出力比較
セミ・パッシブ型(カソード側がパッシブ型)燃料電池での比較データ
パッシブ型DMFCでは、メタノール、水、空気の化学反応により電気と水を生成する(図2)。化学反応で発生した水は逆拡散によりカソード側(右)からアノード側(左)に戻され、再度化学反応に使用される。新製品では、電解膜質を薄くすることでその電気抵抗を低減し、高出力を実現した。また、従来メタノールと水はカートリッジから供給していたが、逆拡散が30%増加したことで水をカートリッジから供給する必要がなくなり、カートリッジの小型化も可能になるという(図3)。
図2 従来のパッシブ型システム
図3 逆拡散が増加した新製品を使用した、
パッシブ型システム
PolyFuel社は、業界でいち早く炭化水素系電解質膜の開発に着手した。
その理由として、同社のビジネス開発担当副社長を務めるRick Cooper氏(写真)は、「多くのメーカーはフッ素系電解質膜の開発に取り組んでいたが、性能の改善には分子構造の見直しなど課題が多いと我々は判断した。炭化水素系の方が環境へ与える影響が少ないという点も重視した」と述べた。
同社は現在、携帯機器用の燃料電池を開発するメーカー17社と協業している。これまで具体的なメーカーを挙げることはなかったが、今回の製品発表に合わせてこれらのうち2社がNECと三洋電機であることを明らかにした。そして「評価試験まで終えた11社のメーカーすべてが我々の製品を購入している」と同氏は述べ、「燃料電池を搭載したノートPCが2〜3年後に実現されるだろう」という協業メーカーのコメントを紹介した。
(鴨川 学)
PolyFuel社ビジネス開発担当副社長 Rick Cooper氏
連絡先 :
傳田アソシエイツ、電話03-3231-2701
参 考 :
PolyFuel社(プレスリリース)
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