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ルネサス テクノロジは、デジタルテレビに合わせた機能をSH-Mobileマイクロコントローラに搭載し、携帯電話機でデジタルテレビを見られるような開発キットを、3GSM World Congress 2006においてデモンストレーションした。同社の特長は、いろいろなフォーマットに対応していることだ。欧州と米国が力を入れている、DVB-H(digital video broadcast-handheld)方式はもちろん、韓国と中国が熱心なDMB(digital media broadcasting)方式、さらにはワンセグで使われている日本独自のISDB(integrated services digital broadcasting)-T(terrestrial)方式の三つに対応できる。
この内、DMB方式を採用する韓国の企業は、いち早くデジタルテレビ搭載の携帯電話を販売している。DMB方式はデジタルラジオのインフラをそのまま使えるため、低価格で整備できる。衛星を使ったS-DMB方式は15フレーム/秒とコマ数が少ないが、地上波を使うT-DMB方式は30フレーム/秒と自然な動きの画面が見られる。ルネサスは実際に韓国で携帯電話機を購入、会場でデモした。DMBの2つの方式を使った韓国製携帯電話機は連続動作で4時間見られるという。
日本以外の規格もサポートしたのは、日本独自のISDB-Tが世界標準には成り得ないからである。携帯テレビ対応の携帯電話機をいち早く市場に出している韓国企業に尋ねたところ、「技術的には日本の規格が最も優れている」と言われたという。しかし、ISDB-T規格は中身を世界に公開していないため、世界で主流には成り得ない。このため日本企業はさらなる成長を遂げようとすれば海外の規格を熟知し、いち早く海外へ進出しなければならない。NECもDVB-H方式による携帯テレビの開発システムを展示している。
(津田 建二)
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