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2006年02月22日
人の感覚に近い高精度な色識別技術で帳票の手書き文字を認識
 
 富士通と富士通フロンテックは、人間の視覚に近い色相(H)、彩度(S)、明度(V)の三つの色要素で構成されるHSV空間を用い、カラー帳票に記載された手書き文字を高精度に認識できる「リアルカラー認識技術」を開発した。この文字認識技術は、銀行の為替、入出金伝票の入力処理など、大量のデータ入力業務の効率化に活用可能なもの。従来の技術では文字を誤認識してしまう伝票でも、新方式の適用で認識精度を高めることができる。富士通は、帳票処理ソフトウエアにこの新しい認識技術を組み込み、製品の出荷を開始する。

 現在主流の認識技術には、グレースケール方式とマルチドロップアウト方式がある。前者はカラーイメージをグレースケールに変換し、その濃淡から枠線を自動判別する。後者はドロップアウトする複数の色をあらかじめ指定しておき、文字を抽出する。それぞれに課題があり、認識率は前者が90%、後者が70%にとどまっていた。そのため、現状では主に帳票の枠線の色や文字の色、紙の背景色などに制約を設けたOCR専用帳票を用意し、用紙だけを認識の対象にしていた。

 新開発のリアルカラー認識技術は、新開発のHSV空間を適用した「カラー帳票判別ALR-C」と「カラー文字認識ACR-C」の二つの中核技術によって実現したもの。両技術を組み合わせると、色の違いを人間の視覚に近いレベルで正確に判断でき、微妙な色彩変化を捉えて、枠線にかかっている手書き文字も正確に抜き出せる。そして、ノイズの少ない文字2値画像を作成でき、その結果帳票判別率を99%に改善した。

 精度を高めるだけでなく、自動認識可能な帳票の制約が少なくなり、ドロップアウト色指定も必要ないため、運用負荷を低減できる。富士通では、「セキュアファイリングAE」、「Image Transaction Flow(ITF)」、「AutoENTRY」などのソフトウエア製品に新しい認識技術を搭載して、2008年度末までに3万本の販売を目指している。

     
新開発の技術による手書き文字認識
従来のグレースケール技術による手書き文字認識
連絡先 : ユビキタスシステム事業本部 ビジネス推進統括部 プロダクトビジネス推進部
TEL:03-6252-2676(直通) e-mail:financial-systems@fujitsu.com
   
参  考 : 富士通(プレスリリース)
   

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