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2006年04月20日
3Dや蓄光など多彩な外装を可能とする耐候性に優れた表面加工技術
 

「フィルム・オン・グラフィックス」を適用した
「EC-02」(3D仕様)

「フィルム・オン・グラフィックス」を適用した
「EC-02」(蓄光仕様)
 ヤマハ発動機は、3次元(3D)や蓄光など従来の塗装では難しいとされてきた外装を可能とする表面加工技術「フィルム・オン・グラフィックス」を開発した。同技術では、印刷、接着剤塗布などの処理を施した特殊フィルムを加熱し、真空室内で対象部品に圧着させることで、高精度な着色、模様を持つ外装を実現する。ヤマハ発動機は、5月10日に受注販売を開始する電動スクーター「EC-02」の特別仕様車2モデルに、同技術を適用する。

 絵柄印刷済みフィルムを用いる表面加工技術は、塗装に比べ多彩で高い質感のデザイン表現が可能である。ただし従来のフィルム成形では、外装用途に必要な耐候性や耐傷つき性を満足しつつ、樹脂や金属部品に高い精度で、端部裏までフィルムを巻き込ませて密着させることが困難だった。

 ヤマハ発動機は、表層、中間層、印刷層、接着層からなる特殊フィルムを用い、これを対象物に被せて密着させるための真空加圧成形技術を新たに開発し、フィルム・オン・グラフィックスを確立した。これにより、従来のフィルム成形の課題を克服するとともに、多彩で高い質感のデザイン表現と、外装用途に必要な耐候性を両立できた。

 樹脂および金属のいずれにも適用可能で、フィルム温度や加圧タイミングなどの制御で、曲面にも密着する。工程がシンプルであるため、多品種・少量生産やオーダーメイド生産に適している。溶剤系塗装を使う従来の塗装工程に比べ、製造時の揮発性有機化合物(VOC)を部品1個当たり約1/5に削減できる。リサイクルへの対応も容易だ。


「フィルム・オン・グラフィックス」工程の概念図
    
参  考 : ヤマハ発動機(ニュースリリース)
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2005年3月号 Feature−小さくても偉大な技術
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