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2006年04月26日
東レ、「B787」向け炭素繊維複合材の長期供給契約を獲得
 
 東レは、米Boeing社とのあいだで、次世代中型旅客機「B787」向け炭素繊維複合材料の包括的供給契約を締結した。契約期間は、オプション5年間を含む2021年までの16年間。東レではこの契約期間内のプリプレグ受注額が総額60億ドルに達すると見込み、これを上回る追加受注も期待できるとしている。

 東レは2004年5月に、B787の主翼および尾翼向けの炭素繊維UDプリプレグ(Uni-Directional Prepreg)の長期供給基本契約を締結している。今回はこの基本契約に加え、胴体向け炭素繊維クロスプリプレグの追加受注を獲得するとともに、供給条件の詳細を含めた包括的な正式契約を締結した。契約締結の理由として、東レは「当社の炭素繊維トレカとトレカプリプレグの高い品質優位性を始め、長期にわたる安定した素材供給実績、およびBoeing社と培ってきた信頼関係が評価された」と説明する。

 2008年に就航予定のB787は、機体の構造材料として多くの炭素繊維複合材料を使用する。重量でみると、構造材全体の約50%を炭素繊維複合材料が占め、1機当たりの炭素繊維使用量は一次構造材および二次構造材を合わせ約30トンに達する。

 構造材として炭素繊維を大量に用いたことで、B787は燃費効率の改善による運航コストの大幅削減に加え、居住空間の拡張、窓面積の大幅拡大、キャビン内の高湿度化など、乗客の快適性も改善できる。現時点の確定受注は400機近くに達しており、オプションを含めると600機を超えている。

 東レは今回の契約締結に先行し、米国内の炭素繊維生産拠点の設備新設と増設を実施し、プリカーサからプリプレグまでの一貫生産体制を構築、増強した。さらに、愛媛工場でも2007年初めの稼働開始を目指しており、B787向け炭素繊維およびプリプレグの新工場建設を進めている。

  
参  考 : 東レ(プレスリリース)
   
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