DNニュース
2006年06月21日
熱流体解析ソフトの英Flomerics、独Nikaを買収
エレクトロニクス産業に特化した熱流体解析ソフトの開発企業、英Flomerics Group plc(本社ハンプトンコート)は、エンジニアリング流体解析(EFD)ソフト開発の独Nika GmbH (本社フランクフルト)を買収することに両社で合意したと15日に発表した。
同合意を受けて、Nika製品のアジア・パシフィック総代理店であり、Nika社に75万ユーロを出資する構造計画研究所(東京都中野区)は20日、「合意後も引き続き、マスターディストリビューターとしてEFD.LabなどのNika製品を販売していく」方針で、Flomerics社の製品販売に関しても「出資元として今後前向きに検討していく」と発表した。
Flomericsの製品は、日本国内では、KCC日本支店(東京都渋谷区)が電磁界解析ソフト「Micro-Stripes」を、K2(東京都港区)とCDAJ(横浜市西区)の2代理店がその他の製品を販売サポートしている。Flomericsは、電子機器の冷却シミュレーションソフト「FLOTHERM」、電磁ノイズ対策ソフト「FLO/EMC」、電子基板解析ソフト「FLO/PCB」など電子機器設計に効果的なラインアップを揃える。
Nikaはドイツを拠点にしながら70人強の従業員のうち45人のソフト開発チームをモスクワに持ち、製品開発投資額850万ユーロの主要な部分をロシアに振り向けている。「COSMOSFloWorks」や「EFD.Lab」、「EFD.V5」、「EFD.Pro」などの汎用の設計者向け熱流体解析ソフトとして、3次元CAD組み込み(アドイン)型製品(CATIA V5、Pro/ENGINEER、 SolidWorks)を開発。製品の開発期間の短縮や試作・実験コスト削減など市場ニーズに合致して、エレクトロニクス、自動車、機械装置、半導体関連など幅広い産業に導入を拡大している。特にSolidWorksとは長期の「COSMOSFloWorks」の専売契約を通じて強力な収益構造を確立している。
両社の合併により、Nikaのカットセルなどの高度な技術力がFlomericsの今後の製品開発に活かされると同時に、「FLOTHERM」が築いた世界的な販売ネットワークを活かしたNika製品の販路拡大に期待。特に、北米とFlomericsの地盤である英国市場で「EFDシリーズ」の販売増が見込まれる。
両社間にはこれまで共通の顧客も多く、Alcatel、BAE Systems、Black & Decker、Delphi、Intel、Mitsubishi、Thales、Samsung、Siemens、Toyotaなどが含まれる。Nika製品のユーザーリストは1,000社を超え、Bell Helicopter、Continental、DAF、Draeger Eastman Kodak、 Electrolux、 Friedrich Grohe、Fuji Film、Honda、LG Electronics、Lufthansa、Miele、Nasa、NEC、Northrop Grumman、OCE、Olympus、Pirelli、Thyssen、TRW、Tyco、Volkswagenなどを含む。
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