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DNニュース

2006年06月30日

RC造建物の床下ピットを活用する省エネルギー手段

 飛島建設は、鉄筋コンクリート(RC造)建物の床下ピットを省エネルギーの一手段として有効利用する「飛島式省エネ床下ピット」を考案し、効果を実証するとともに、設計手法を確立した。RC造、2階建、床面積4,361平方mの建物で実測した結果から、省エネルギー量は9,600kW/年、C02削減量は14トン/年となった。

 省エネ目的で地熱を利用する技術として、地中を10m掘削してピットを作る手法や、庭など建物周囲に管を埋める手法などは存在するが、コストや効果面に課題がある。建物にある浅型床下ピットの利用はコスト面で有利と思われるものの、臭気の問題や地下部分の防水対策などがネックになり、積極的に利用されず、省エネ効果の実証までは至っていない。

 飛島建設は、建物の構造体自体を地熱の蓄熱体として考え、防水などの施工品質を確保することで問題を解決した。飛島式省エネ床下ピットでは、点検のために人が出入りする「人通孔」で各ブロックの床下ピットを結合し、人通孔を外気の通り道として利用する。その際、床下ピット全体がクールピットとして機能するよう、空気の通り道が一筆書きになるよう工夫した。

 飛島建設は、実際の建物に飛島式省エネ床下ピットを適用し、夏季および冬季に効果を実測した。その結果にもとづき、床下ピットの壁面積と配置などにより省エネ効果を予測し、設計に反映する解析手法を確立できた。

 今後は、設計精度向上、蓄熱体の改良、蓄熱体の効果的な蓄熱システムの考案に取り組む。


「飛島式省エネ床下ピット」の仕組図


「飛島式省エネ床下ピット」のエアフロー図


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