DNニュース
2006年07月20日
ダッソー・システムズ、PLMのWeb利用と次世代シミュレーション開発強化
Dassault Systemes(ダッソー・システムズ)は「2006 JCF」で、本格的PLMコラボレーションをWeb上で実現するためのアプリケーション「ENOVIA 3D Live」や、次世代リアリスティック・シミュレーション開発の強化策を披露した。
「V5 SOA」はIBMとマイクロソフトのオープンSOA (Service Oriented Architecture)リファレンス・アーキテクチャのインフラ、ミドルウェアを活用し、PLM領域でオンライン・アプリケーションを展開する同社の新戦略。
同アーキテクチャ上で流通する最初の3Dコラボ向けオンライン・アプリケーション「ENOVIA 3D Live」は、Web上で利用できる軽量アプリソフトで、誰もが時間や場所を問わずあらゆるPLM情報ソースに安全に接続することを可能にする。開発には3Dサーチ、3Dナビ、3Dコンパスなどの新技術を導入。現在、ダッソーと主要顧客企業間でベータ版の検証を実施中だが、Bernard Charles(ベルナール・シャーレス)社長兼CEOによれば「今年は大手企業向けにエンタープライズソフトウェアをオンライン利用で提供する。2007年中には、同じオンラインソフトを中小規模の企業ユーザー向けに、オンデマンドで供給開始する」計画だ。
会場では「ENOVIA 3D Live」によるインターネット3Dコラボレーションをデモ。インターネットを介してのアプリケーションのダウンロード、プロジェクト情報の収集と検索、3Dイメージを用いて製品情報をナビゲートし階層展開する「ターンテーブル」の新手法、オンデマンドでPLM情報の検索を可能にする「PLMコンパス」機能などを披露した。
3D技術の進展を軸に、同社はこれまで開発してきた3Dモデリングなどのソフトウェア群をクリエーター(創造)レイヤ、またはバックスクリーンの色からブルーレイヤと呼ぶのに対し、その上位層として知的協調とオンラインを特徴とするコラボレーター(共有)レイヤ、またはシルバーレイヤを構想。「ENOVIA 3D Live」が、シルバーレイヤに属する最初のアプリケーションとなる。同構想では、シルバーレイヤの上位にさらに3階層めとして3Dメディアが結集し3D Webコミュニティを形成する消費者(経験)レイヤ、またはオレンジレイヤが形成されることになっている。
次世代シミュレーション技術開発では、リアルタイムの対話型環境で実体験を可能にする「リアリスティック・シミュレーション」の実現を目指し、昨年、汎用非線形有限要素解析のABACUSと3DインタラクティブのVirtoolsを買収したのに続き、今年、組み込み言語Modelicaベースのモデリング・シミュレーションソフトDymolaを開発したスウェーデンのDynasimを買収した。ダッソーはModelicaをベースとした組み込みシステム・モデリングを「CATIA Systems」戦略として推進する。
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