DNニュース
2006年07月25日
大同特殊鋼、真空浸炭処理時に過剰浸炭組織の発生を防ぎ強度を高めた鋼材
大同特殊鋼は、過剰浸炭組織の発生を防止し、それに起因する強度低下を抑制できる鋼材「DEG鋼シリーズ」を発表した。真空浸炭の基礎理論をもとに成分を調整することで、歯車端部などの過剰浸炭組織の発生を防ぐことに成功した。DEG鋼の疲労強度は、真空浸炭処理されたJIS鋼SCr420に比べ約2.4倍高い。
浸炭処理は、鋼に炭素を浸入させて表面に炭素濃度の高い層を作り、強度を高める。たとえば、疲労強度と耐磨耗性が要求される歯車などの自動車部品には、JIS鋼SCr420などに浸炭処理を施した材料が使われる。
浸炭処理の一種である真空浸炭は、従来のガス浸炭よりも高強度の部品を短時間で処理でき、CO2排出量削減も可能なことから、次世代の浸炭技術として注目されている。しかし、歯車端部などの鋭角部に過剰浸炭組織が生じ、強度が低下するといった課題がある。
DEG鋼は、大同特殊鋼が独自に解明した真空浸炭の基礎理論をもとに成分を調整し、真空浸炭処理時の過剰浸炭組織の発生を防ぐ設計とした。その結果、60度の鋭角部を有する部品の場合、疲労強度はJIS鋼SCr420のガス浸炭処理材に比べ30%増、真空浸炭処理材に比べ2.4倍増となった。
大同特殊鋼では、JIS鋼SCr420、SCM420、SNCM220の代替用鋼種をシリーズ化し、今秋より自動車部品向けサンプル供給を開始する。

鋭角部における過剰浸炭組織の比較
連絡先
- 大同特殊鋼
機械事業部工業炉営業部 宮嶋
TEL:03-5495-1283
FAX:03-5495-6744
- 鋼材事業部技術サービス部 木村
TEL:03-5495-1273
FAX:03-5495-6740
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