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DNニュース

2006年10月12日

エンジニアを煩雑な作業から解放
次世代のエンジニアリング・プロセス

 エンジニアス・ジャパン(本社:横浜市港北区)は、エンジニアリング・プロセスを最適化するソフトウエア「iSIGHT-FD(アイサイト・エフディ)」の最新版「iSIGHT-FD 2.0」(日本語版)の出荷を始めた。トレーニング、サポート費用を含む1年間のライセンス価格は100 万円(税別)から。10月から出荷開始した。エンジニアが行うテストデータ設定などの煩雑な繰り返し作業をワークフロー化し、自動化することで人的ミス削減と作業の効率化を実現できる。また、エンジニアが自分の担当する作業だけに対して作った個々の小さなワークフローを、ほかのエンジニアが自分のワークフローに組み込んで再利用したり、統合化したりして大規模なワークフローを作ることもできる。
 従来のiSIGHT-FDに搭載済みのDOE(実験計画法)、Optimization(最適化手法)、MCS(モンテカルロ・シュミレーション)に加え、シックスシグマ(6σ)の考え方を設計に取り入れた「DFSS」(Design For Six Sigma)と、反復的にモンテカルロシミュレーションを行い最適解を求める「SDI」(Stochastic Design Improvement)を搭載し、最適化設計機能を強化した。製品設計の段階で計算上の最適解に基づいて設計案を決定しても、材料、生産・製造工程、製品使用条件などにバラツキがあり、計算通りの製品品質を得ることは難しい。新バージョンでは、DOEやDFSS、SDIなどを組み合わせることで、設計の初期段階でこうしたバラツキを考慮して最適設計「ロバスト設計」を行うことができる。
 また、解析業務プロセス手順をそのままワークフロー化できる。ワークフロー共有や再利用を容易にするため、iSIGHT-FD 2.0ではワークフロー中に付せんをはり付けるように注釈をつけ、そのワークフローやワークフロー上の各種機能を持つコンポーネントの意味を説明することができるようになった。「このため、自分で作ったワークフローをほかの人に渡したり、ほかの人と共有したりする場合、コンポーネントの位置づけなどが分かるようになった」とエンジニアス・ジャパン、プロダクト マーケティング部、プロダクト サポート、マネージャー/シニアエンジニアの田中泰弘氏は語る。
 複数のアプリケーションの計算結果を統合して検討できる可視化ツール、設計変数の相関関係を視覚的に表示できる「Correlation Map」を新たに搭載。このほかにも解析結果の検討・評価を支援するためのさまざまな機能を強化した。
 米The MathWorks社のMATLABや米MSC Software社のAdamsやPatranなどとのダイレクトインターフェースを用意。このインターフェースにより、iSIGHT-FDの中で使うパラメータとMATLABで使うパラメータをマッピングしたり、MATLABのモデルを実行して、出てきた結果をiSIGHT-FDに自動的に取り込むことができる。MATLABを使っている顧客は、直接のインターフェースによってiSIGHT-FDと容易に連携できる。
 また、直付けのインターフェースを持たないソフトウエアとも、外部のファイルとの情報のやりとりを可能にするData Exchangerコンポーネントにより、テキスト入力を持つアプリケーションであれば連携できる。
 旧バージョンでは条件分岐されているワークフローを実行した場合、どれか一つのフローがシーケンシャルに流れていた。一方、新バージョンでは、ワークフローが条件分岐されていても、一度に並列で実行可能なものに関しては、同時に実行できるようになった。「もともと並列計算自体は対応していたが、ワークフローの中で分岐されているものでも同時実行できるようになった」(田中氏)。
 基本的に自動化をするための仕組みに対しては、初年度の年間ライセンス価格は100万円。「実験計画法などの最適化手法のコンポーネント「Design Driver」を1つ使う場合、年間さらに100万円かかる。」と同社、プロダクト マーケティング部、鈴木信行部長は言う。iSIGHT-FD は、ワークフローの作成やパラメータのマッピングを行う「Design Gateway」と、プロセスの実行や結果の検証を行う「Runtime Gateway」から構成され、顧客の利用形態に合わせて、それぞれ必要なライセンス数をフレキシブルに導入可能である。
 トレーニングレスを目指しているが、現在は同ソフトを使いこなせるようになるには2日間のコースが基本で、初級、中級、その他がある。中級コースまでだと、4日間必要である。
(大村 泰憲)

DFSS(Design For Six Sigma)の画面例
  SDI(Stochastic Design Improvement)の画面例
 
エンジニアリング・プロセスを最適化するソフトウエア「iSIGHT-FD(アイサイト・エフディ)」



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