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DNニュース

2006年11月09日

独MicroNova、HILシステム「NovaSim」の
日本でのマーケティング活動を開始

Ragonesiディレクター

 相次ぐリコールなどにより、自動車の安全性が今改めて問われている。自動車および通信アプリケーション開発の独MicroNova(マイクロノバ)は、自動車の電子制御装置(ECU)テスト用に開発したハードウェアインザループ(HIL)システム「NovaSim」の日本でのマーケティング活動を開始した。価格は1システムあたり10万ユーロを中心に構成仕様で異なる。

 HILシステムは、Vダイアグラムを用いた自動車の開発・設計において、ECUを制御対象と接続せずにシミュレーションテストする工程に用いる。自動車は電子化の進展によりECU搭載数が急増しており、現在はBMW7やアウディA8で1台あたり80個、レクサスで100個に達し、07年には100個を超えると言われている。これと共にECUテストの効率化に重要な役割を果たすHILシステムの需要も拡大している。

 「NovaSim」は、米ナショナルインスツルメンツ(NI)の開発プラットフォーム「LabVIEW」と計測モジュール製品によるFPGA技術を採用。プログラムの再構築が容易なことから開発効率が向上するだけでなく、エンジン用からギアボックス用など異なるECUのテストにも即座に対応できるのが特徴だ。

 オートメーション&シミュレーションディレクターのOrazio Ragonesi氏は「当社の事業参入は01年と後発だが、『NovaSim』の開発により、BMWをはじめ欧州の自動車メーカーに浸透してきた。特にエンジンなど精密な制御が必要なパワートレイン関連に強い」と話す。

 同社はこのほど、BMWの12気筒水素エンジン用ECUを対象として、幅55×奥行60×高さ45センチメートルと従来よりも本体サイズをコンパクト化し、自動車のトランクで運搬可能な「NovaSim Compact」を開発。さらに「LabVIEW」が8・20にバージョンアップしたことに伴い、エンジン駆動1サイクルのテスト時間を従来比3分の1の500マイクロ秒にまで向上した。

 今後の開発テーマとしては、次世代自動車ネットワーク規格「FlexRay」に準拠して、06年末までにソフトウェアリアルタイム、07年末までにハードウェアリアルタイムに対応する計画。さらに07年末を目処に、複数ECUテストを自動分散処理できるHILシステムの開発も進めている。「欧州での実績を元に、日本の自動車メーカーを含めて全世界に『NovaSim』を販売して行きたい」(同氏)という。

自動車の開発・設計で用いるVダイアグラム   HILシステムNovaSim Compact



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