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DNニュース

2006年11月16日

パイオニア、256階調の動画表示が可能な有機発光型トランジスタを開発

 パイオニアは千葉大学と共同で、有機TFTと有機LEDを組み合わせた有機発光型トランジスタにより、256階調制御の動画表示を可能にするアクティブマトリクス駆動に成功した。有機物を半導体材料に使用した有機発光型トランジスタは輝度の低さの問題を抱えていたが、千葉大学の工藤一浩教授とパイオニアは、有機TFTと有機LEDを縦型構造に積層した新構造のトランジスタで、最大輝度約1,000cd/平方メートル、輝度オン/オフ比104の発光特性を得た。開発したMIS-OLET(Metal-Insulator-Semiconductor-Organic Light Emitting Transistor)では、ゲート電圧により変化する有機LED層に注入するホール量により輝度制御が可能で、開口率が大きな構造を実現することができた。
 さらに、この素子を用いて画素サイズ1.8mmピッチの16×16のドットマトリクス・パネルを作成し、ガラス基板とフィルム基板でフレーム周波数60Hz、デューティ比1/64でアクティブ駆動すると、約200cd/平方メートルの輝度で256階調の動画表示が可能なことを確認した。
 この研究は光産業技術振興協会が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した「高効率有機デバイスの開発事業」で行われた。この技術は、高輝度のフレキシブル・ディスプレイの実用化に近づく成果として、11月27日からボストンで開催される「2006 Material Research Society Fall Meeting in Boston」および12月6日から大津市で開催される「The 13th International Display Workshops in Otsu」で発表される。

【素子断面図】

【素子特性】

【パネル写真】
フィルム基板に作製した16×16ドットアクティブマトリックスパネル



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