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DNニュース

2006年12月07日

三菱電機、メタンガスとリンを高効率で回収する汚泥処理技術を開発

 三菱電機は、下水処理場で大量に発生する汚泥からエネルギー源のメタンと枯渇資源のリンを高効率で回収する汚泥処理技術を開発した。新技術は実規模の500分の1のテストプラントを使用し、メタンを従来の約2倍、汚泥含有量の90%以上のリンを回収することに成功し、汚泥処分費用を30%削減できる目途をつけた。
 日本では年間約4億立方メートルの下水汚泥が、焼却や埋め立てにより処理されている。下水処理場では微生物で汚泥を溶解しながらメタンに変換し、汚泥の容積を減少させる嫌気性消化法が採用されているが、メタンの回収率を向上して最終汚泥の容積を減少させることが課題になっている。また、リンは生物の必須元素で枯渇が危惧される一方で、下水処理水中のリンは湖沼の富栄養化や赤潮の原因となるため、回収効率を高める技術が求められていた。
 三菱電機は、オゾンとアルカリの相乗効果により下水処理後の終沈汚泥の溶解率を従来の約50%から70%に向上し、さらにオゾン処理時の発泡で汚泥とオゾンの反応性を高め溶解率を90%以上にすることに成功した。この結果は2005年から約1年間、下水処理場のテストプラントで連続処理して確認され、汚泥溶解率の向上によりメタンガスの回収量が従来比1.95倍になることを実証した。このテストプラントではリンを同時に回収する機構が装備され、リンの回収率も90%以上という高い性能を得た。
 この研究開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の基盤技術研究促進事業の開発テーマの1つとして、三菱電機が「資源循環型エネルギー・リン回収システムの開発」を受託して行った。

発泡を利用した汚泥のオゾン処理



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