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三洋電機、電解水技術によるノロウイルス抑制効果を検証

[issued: 2007.01.18]

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三洋電機ヒューマンエコロジー研究所の井関部長

 三洋電機は17日、群馬県衛生環境研究所との共同研究により、独自技術による電解水が感染症胃腸炎の原因として問題になっているノロウイルスを抑制する効果があることを検証したと発表した。今後は、空間清浄システム「virus washer(ウイルスウォッシャー)機能」での展開を念頭に、さらなる検証や製品への最適化を進める。

 同社は、水道水中に含まれる塩化物イオンを利用して、電気分解で次亜塩素酸を生成する独自の電解水技術を保有しており、この電解水を霧状にした「除菌電解ミスト」を使って、空気清浄機などで製品展開している。また2006年5月には、鳥取大学農学部と協力して、鳥インフルエンザウイルスの抑制効果を検証している。

 今回の発表では、試験管内での培養ができないノロウイルスの代わりに、同じカリシウイルス科に属し、類似したウイルス学的性質を持つネコカリシウイルスを使って検証した。ウイルス浮遊液に、遊離残留塩素濃度を2mg/Lに調整した電解水を10分間接触させたところ、感染力を保持したウイルスの数を99%以上削減することに成功した。

 抑制メカニズムとしては、電解水中に存在する活性酸素種(OHラジカルと電解次亜塩素酸)が感染に必須なウイルス蛋白を破壊すると推定している。

 三洋電機研究開発本部・ヒューマンエコロジー研究所環境システム研究部の井関正博部長は「鳥インフルエンザと基本構造が異なるノロウイルスでも、電解水の抑制効果を検証できた。今後は除菌電解ミストなど製品レベルでの検証を進めて行きたい」と語った。

 ノロウイルスは、生カキなどの摂食による経口感染が中心とされてきたが、最近では吐物からの空中飛散での感染例が報告されるなど、毒性の高まりを指摘する意見もある。「06年末のホテルでの集団感染の例もあるように、今後は人の出入りを制限できない公共空間の浄化が公衆衛生の大きな課題になる」(群馬県衛生環境研究所の小澤邦寿所長)という。


電解水によるノロウイルス抑制効果のメカニズム(推定)



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