NXはパラメトリック・フィーチャー・ベースのCADだが、NXのなかで履歴に依存しないで形状を変更可能にするダイレクト・モデリング機能をNX5には追加した。これにより、他のノンヒストリック・ベースのCADから取り込んだ形状でも、直接編集し操作ができるようになった。(画面2) またNX5ではツールバーの中にオプションとして、リブ、スロット、ボスなどがあり、ソフトウェア側で自動認識して、複数の面やエッジ、フィーチャー曲面、コンポーネントなどを個々に指定しなくても、ボスをボスとして一括して選択できるグループ化機能が追加された。これはAdvanced Selection IntentというUGS独自のインテリジェント機能の開発によって実現した。 Sarfatiマネジャーは「システムに起因する制約や過重負荷への懸念から設計者を解放することが、アクティブ・モックアップとデザイン・フリーダムを開発した動機だった」と明かす。 (甲斐真一郎)
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UGS、NX5で業界初アクティブ・モックアップを実現
[issued: 2007.04.16]
erry Sarfati, NX製品マーケティング・マネジャー
Sarfatiマネジャーは、NX5改良の要点として「設計から製造まで全てのプロセスを統合するパワー、独創性を生かした複雑な設計をサポートする創造性、多様なデータソースの扱いを可能にする柔軟性、生産性を極大化するアプローチ」を挙げる。また、NX5のCAEシミュレーション機能では、I- deasのユーザーが求めるほとんどの機能を今回、NX Nastranをコア・エンジンとして実現し「大事な積み残しは何も残っていない。I-deasユーザーは次のステップ(NXプラットフォームへの移行) を踏み出せる」と強調した。
ユーザー設定が可能なメニュー・アイコン
Dieter Klinke, アジアパシフィック製品 マーケティング・ディレクター
また、入力ダイアログは操作手順を明示し、作業を通してユーザーをガイドする。類似の機能はグループ化され、タイトル名とコマンド名により、各コマンドの実効内容が分かる。要求されている手順には、赤色の星印、完了した手順には緑色のチェックマークが表示される。「この改善により、生産性を20%向上でき、トレーニング期間を50%削減できる」とSarfatiマネジャー。
またNX5では「Your Way」のコンセプトのもとに、Teamcenter との統合操作性を一段と強化した。これによりNXからNXのlook&feelで直接Teamcenterの全ての機能にアクセスできる。さらに生産性向上に向けてNX5の機能開発では「ユーザーからの120以上の要求項目を含む300以上のプロジェクトに取り組んだ」と語る。この結果、一例としてNX5による自動車のパワートレイン設計に要する時間をNX4と比較した場合、約30%の効率アップが実現したという。
JTのフル活用によるアクティブ・モックアップ機能
NX5にはアセンブリ環境に新たに、デジタル・モックアップ機能を組み込み、合わせてマルチCADアセンブリのレイアウトと設計を同一画面内でサポートするTeamcenter Visualization技術を採用した。これにより、大規模アセンブリのレビューから変更までのプロセスを即座に実行できるアクティブ・モックアップが可能になった。(画面1)
軽量データフォーマットのJTのエンジンをCADに組み込んだのがポイントで、これにより大規模アセンブリの大量の3Dデータを一括して画面上で表示し、 CADのなかで、CADデータではなく軽量Viewerデータとして操作レビューできる。当然、設計変更はNXに切り替えないと実現できないが、フルアセンブリの全体の設計レビューには威力を発揮すると期待されている。また、JTにはエッジ、中心線などの情報が含まれているので、JT環境のままでもクリアランスの動的解析、距離の測定、動的断面など一部設計に必要となる作業を実行できる。ズーム時には形状を粗く表示し、ズームを止めると詳細表示に切り替わるJTの新機能「Level of details」が活用されている。
アクティブ・モックアップが最も威力を発揮するのは、アセンブルにおける設計データの再利用においてだ。「例えば多数の部品メーカーが作った多様なデータ形式の部品情報を、統合したアセンブルデータとして検証する必要が生じるが、部品メーカーは知財保護の観点から設計データを開示しない。しかしJTフォーマットであればオープン形式のため、JTによる3Dデータを供給することには障害がない。そこで混在したデータ環境でも、統合レビューが可能になる」 (Sarfatiマネジャー)。
また、Dieter Klinkeアジアパシフィック製品マーケティング・ディレクターは「日本の自動車メーカーでは現在、モックアップ用とCAD用の2つの異なるアプリケーション間でデータ変換を行なうことにより、デジタル・モックアップのレビューを行なっている。これに対し、アクティブ・モックアップはデータ変換の必要のない統合プラットフォーム、統合インターフェースを提供できる」と付け加える。ただしCAD上での解析をJTで代替することはできない。あくまでその目的は「いままで実現できなかった複雑な環境の中でデザインレビューを容易にできるようにするところにある」(Klinkeディレクター)。ただし解析を実施したデータをJTファイルで蓄積管理することは可能だ。
軽量データフォーマットのJTのエンジンをCADに組み込んだのがポイントで、これにより大規模アセンブリの大量の3Dデータを一括して画面上で表示し、 CADのなかで、CADデータではなく軽量Viewerデータとして操作レビューできる。当然、設計変更はNXに切り替えないと実現できないが、フルアセンブリの全体の設計レビューには威力を発揮すると期待されている。また、JTにはエッジ、中心線などの情報が含まれているので、JT環境のままでもクリアランスの動的解析、距離の測定、動的断面など一部設計に必要となる作業を実行できる。ズーム時には形状を粗く表示し、ズームを止めると詳細表示に切り替わるJTの新機能「Level of details」が活用されている。
アクティブ・モックアップが最も威力を発揮するのは、アセンブルにおける設計データの再利用においてだ。「例えば多数の部品メーカーが作った多様なデータ形式の部品情報を、統合したアセンブルデータとして検証する必要が生じるが、部品メーカーは知財保護の観点から設計データを開示しない。しかしJTフォーマットであればオープン形式のため、JTによる3Dデータを供給することには障害がない。そこで混在したデータ環境でも、統合レビューが可能になる」 (Sarfatiマネジャー)。
また、Dieter Klinkeアジアパシフィック製品マーケティング・ディレクターは「日本の自動車メーカーでは現在、モックアップ用とCAD用の2つの異なるアプリケーション間でデータ変換を行なうことにより、デジタル・モックアップのレビューを行なっている。これに対し、アクティブ・モックアップはデータ変換の必要のない統合プラットフォーム、統合インターフェースを提供できる」と付け加える。ただしCAD上での解析をJTで代替することはできない。あくまでその目的は「いままで実現できなかった複雑な環境の中でデザインレビューを容易にできるようにするところにある」(Klinkeディレクター)。ただし解析を実施したデータをJTファイルで蓄積管理することは可能だ。
高自由度設計(デザイン・フリーダム)
画面1 NX5のアクティブ・モックアップ機能。 複雑なアセンブリのレビューを容易に実現する。
画面2 NX5のDesign Freedom。インテリジェントなグループ化や 履歴に拘束されないダイレクト・モデリングを実現する。
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