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オラクル、PLMのアジャイルを買収

[issued: 2007.05.21]

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 Oracle(オラクル、Charles Phillips社長)は15日、PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)のAgile Software(アジャイル、米カリフォルニア州サンホゼ、Jay Fulcher CEO)を買収することで両社合意したと発表した。買収額は1株8.10ドルのキャッシュ換算で、総額約4億9,500万ドル(約599億円、1ドル= 121円換算)。7月にも買収手続きを完了する見込みだ。

 オラクルは今後のPLM市場の拡大を見込み、これまでも事業面・製品構成面で親和性の高かったアジャイルのエンタープライズPLMをオラクルPLM事業の根幹に取り込むことで、同事業の拡張展開を図る。アジャイルPLMの顧客は、電子・ハイテク業界、産業機械業界、ライフサイエンス業界、自動車業界、航空宇宙・防衛産業界、コンスーマー・パッケージ商品業界におよび、1,250社を超える。電子・ハイテク業界の顧客にはシスコシステムズ、パナソニック、日立製作所、アップル、アルカテル、コダック、スパンジョン、シーメンス、シャープ、NEC、クアルコム、マイクロン、エイサー、パーム、デル、フォックスコンなど、また産業機械でも、シーメンス、ABB、EATON、ハネウェル、ハイデンハイン、VAテック、KUKAなど、業界トップクラスの採用が多い。これら業界ごとの「ベスト・イン・クラス」企業のベストプラクティスを集積したアジャイルの資産にオラクルは注目した。

 アジャイルのエンタープライズPLMは、機械設計CADによる設計データをベースとする製造ソリューションとしてのPLMとは異なり、企画、開発設計、試作、量産立ち上げ、製造、保守サービスから生産終了にいたる製品記録を一元管理するエンタープライズ管理システムを提供する。このため、財務・経営資源情報を管理するERP、サプライヤ情報を管理するSCM、および企業の顧客情報・購買記録を管理するCRMなどと連携し、PLMソリューション・スイート(ソフトウエア・パッケージ群)の組み合わせを提供している。

 このため、従来よりオラクルERP、同SCM、さらに買収によってオラクル傘下となったSiebel製品によるCRMとの連携が強く、「アジャイルの顧客の98%はオラクル技術の顧客と重なり、40%以上がオラクル・アプリケーションの顧客」(オラクル社)という。しかしこの一方、アジャイルとSAPアプリケーションの連携でPLM-ERP・SCMのシステムを構築してきた企業も多く、オラクルはこれまでその市場に食い込めなかった。アジャイルの買収はこのSAPユーザー市場での事業展開を可能にする。対象企業としては、アップル、バイエル、BELL、コカコーラ、コネクサント、フォックスコン、ハインツ、日立製作所、ジェイビル・サーキッツ、LSIロジック、ルーセント・テクノロジー、マイクロン、パナソニック、フィリップモリス、フィリップス、Playtex、シーメンス、Tellabs、タイソン・フーズ、ZFなど。

 従来のアジャイル・ユーザーに対しては、買収後もオラクルがアジャイルPLMを自社のPLM戦略の根幹とすることにより継続サポートを保証する。またオラクルは、アジャイル製品を今後もスタンドアロンとして、あるいはオラクル以外のアプリケーション環境下でも提供する。この一方、オラクルはアジャイル製品への研究開発投資を拡大する計画だ。

(甲斐真一郎)



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