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東北大学、片手で持てる世界最小ガスタービンエンジンを開発

[issued: 2007.08.13]

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 東北大学大学院工学研究科ナノメカニクス専攻の田中秀治准教授の研究グループは、IHIなど4者と協力して、片手で楽に持てる直径約10cm×長さ約 15cmの超小型ガスタービンエンジンの開発に成功した。今後はさらなる小型化や別途開発中の発電機の組み込みを行い、IHIと共同しての実用化を進めて行く。詳細は11月28日からドイツ・フライブルクで開催される「PowerMEMS 2007」国際会議で発表する予定。

 ガソリンなど汎用燃料を使用できるガスタービンエンジンは、排気ガスがレシプロエンジンよりクリーンであり、発電機として利用する場合に同じ大きさの燃料電池より大きな出力を発生できるという特徴を持つ。小型軽量で静音のガスタービンエンジンが実用化できれば、災害時の救助や危険・過酷な環境で作業する自律ロボット、高齢者のパーソナル移動機向けなどの電源として利用できる。

 これらの理由から、世界各国で翼車径20mm以下クラスの超小形ガスタービン発電機の研究開発が行われている。田中准教授の研究グループと IHIの磯村浩介博士は、2000年ごろから研究開発に取り組んでおり、今回、新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成のもと、東北学院大学の十合晋一名誉教授、東京都立科学技術大学工学部の湯浅三郎教授、東京大学大学院工学系研究科の寺本進准教授の研究グループとの共同研究により、翼車径20mm以下のガスタービンエンジンで世界で初めて運転に成功し、サイクルの成立を実証した。

 開発したエンジンは、翼車径16mmの圧縮機、翼車径17mmのタービンおよび燃焼器を備える。新開発の空気軸受により毎分50万~60万回転という超高速回転を実現した。これまで世界最小だったIHIエアロスペースの携帯型ガスタービン発電機「Dynajet 2.6」(出力2.6kW、重さ60kg)に比べて、翼車径は5分の1以下と大幅な小型化に成功した。エンジンには発電機は付いていないが、開発中の発電機を取り付けるスペースは内部に確保している。また、直径10mmの翼車を毎分約90万回転させることにも成功しており、さらなる小型化も可能としている。



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