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米レンセラー工科大学、薄くて柔軟な紙電池を開発

[issued: 2007.08.16]

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米レンセラー工科大学が開発した紙電池。 カーボンナノチューブを使用しているので色は黒い

 米レンセラー工科大学(Rensselaer Polytechnic Institute、ニューヨーク州トロイ)は、カーボンナノチューブ(CNT)とセルロースの複合材を使った、薄くて柔軟な紙電池を開発した。この電池の成分の90%は紙と同じセルロースであり、この中にカーボンナノチューブを同じ方向に並べ、電解質として液状塩などの無水イオン液を含ませている。材質や質量は紙と変わらず、折り曲げたり切ったりしても機能し、積み重ねて高出力化することもできる。

 カーボンナノチューブは蓄電物質に電気を伝える電極で、リチウムの電極を乗せると、今日の電池と同等の容量と出力をもつリチウム電池になる。また、同じ素材に高性能のコンデンサーとして機能させることもできる。電解質は水分を含まないため凍結や蒸発がなく、-73℃(華氏で-100度)から 149℃(同300度)の環境で使用することができる。

 この電池は軽量であり、様々な形状に成形して使用することができるため、携帯機器だけでなく、自動車や船舶のドアなど従来は電池を搭載できなかった場所を活用することが可能になる。他にも、有害な化合物を含まないため、人体に埋め込む医療機器の電池兼コンデンサとして使える可能性もある。研究チームは、電解質を含ませていない電池の基材を使って、人間の汗や血液を電解質として機能させられことも示唆している。また、材料コストが安価なことから、印刷技術のように単純で安価な量産方法を確立すれば実用化も早いと見込んでいる。

 詳細は、13日発行の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)に掲載されている。



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